12月29日【ジェノバ→バルセロナ】

 

 

寝ている間に、船はスペイン・バルセロナへ。


11:00頃港に到着。
天気は晴れ。

 

今回は3時間半の「バルセロナ観光ツアー」を事前に申し込んでいたので、12:00すぎに船を降ります。

 

港に迎えに来てくれていた日本人ガイドの宮本さんに案内され、バスに乗り込み市街地へ。
宮本さんのお話はとっても上手で、バルセロナ観光はとても楽しいものになりました。

 

 

バルセロナはスペイン最大の港湾都市
市街地までは港からバスで15分程です。

 

備忘録をかねて・・・
ガイドさんのお話で印象に残ったことをまとめておきます。

 


スペイン人は結構のんびりした生活のようです。

 

朝は出社時間より少し遅れて、出社。
食事は一日5回。
会社について少しゆっくりしたら、ブランチへ。
ランチタイム(シエスタ)はゆったり2時間。
夕方にも食事をとります。
退社時間は20時ですが、15分前には退社準備。
21時くらいからディナー。
だから夜遅くでも小さな子供達は親と一緒にバルにいます。
親がそのように育ったので、夜遅くに子供を連れてバルにいるのは当然なんだそう。

 

私的には、スペイン人はイタリア人よりお休みの多いゆったりしたイメージになりましたw

 


現在のスペインの失業率は25%


4人に1人、職がない状態です。

移民の受け入れをしているものの、国民でさえ職がない状態のため、移民はなおさらのこと。
したがって泥棒さんになるのだそう。

 

とにかくスリに気を付けてください。と何度も言われました。

 


サグラダファミリア近くの不動産は、区画整理されています。

 

土地は四角形の四隅を切り落としたような形(ハ角形)になっており、
ビルとビルの間には隙間がありません。

 

居住区は2階から。
1階は商業施設が入っています。

 

カサ・ミラを見学した時に教えてもらったのですが、

昔は二階が一番高級な部屋でした。

階段しかない時代、二階に豊かな人が住み、お金がない人程上層階になったそうです。

そのため二階の装飾が一番豪華になっています。

 

また現在、日よけはエリアごとに色が決められています。
私たちが通った道では、緑色のエリアだったようで、マンションのベランダには緑の日よけがいっぱいでした。

 


最後に、スペインといえば、パエリア

 

サグラダファミリアの近くで、

夫が「パエリア安いでっ!食べたいっ!」と言ったのを

ガイドさんがひろってくれて教えてくれました。


パエリアは一人前20~30ユーロ
観光地の近くにある10ユーロ前後のパエリアは全て「チン」だそうです。

パエリアは安いものではないので、ちゃんとしたものを食べたければそれなりのお値段のところに行かれることをオススメされました。

 

 

▼コロンブスの塔
コロンブスが指さすのはアメリカ大陸!

港から一番近い目印です。


▼サグラダ・ファミリア(聖家族教会)
1882年、初代建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ピリヤールによりこのプロジェクトの礎石が置かれました。
1883年からアントニ・ガウディが引き継ぎ、1926年に事故で亡くなるまで力を注いだ大作です。

 

現在もガウディが準備した模型に従って建築が続けられています。
サグラダファミリアといえば、100年たっても完成しない…といわれていますが、
現在2026年(ガウディ没後100年)を目指して建設中

 

サグラダファミリアは、2010年11月7日に教皇ベネディクト16世によりバシリカ(大聖堂)として祝別され、公開された神聖な礼拝所となりました。

そのため現在はサグラダファミリアの前にバスで乗り付けることはできなくなったそうです。

 

 

 

サグラダファミリアから少し離れた公園から撮影したものです。

ここからだと生誕のファサードの上部もきれいに写真に収めることができます。


は平和の象徴


ペリカンは慈愛の象徴


▼生誕のファサード
生前のガウディが手がけた門で、世界遺産に登録されています。
(サグラダファミリア全体が、世界遺産に登録されているわけではありません)

 

生誕のファサードは、3つの門とその上に立つ4本の塔で構成されています。

 

生誕のファサードの中央の門は、イエス誕生の様子を表しています。

中央に聖母マリアとイエス・キリスト。
左側に東方三賢者。

 

イエスの上には三賢者がイエスがいる場所の目印にした☆があり、

そこから光が降り注いでいます。

この☆が、クリスマスツリーの一番上の☆の由来です。

 


上部には祝福する天使。
これは日本人・外尾悦郎氏による彫刻

外尾氏がご息女とその学友をモデルにされているため、

その表情が日本人だと言われています。

 

 

生誕のファサードには、他にも見どころが。

説明に聞きほれて、うっかり写真は撮り忘れましたorz

 

カメレオンの彫刻

→カメレオンは変化を表す動物。

サグラダファミリアは時代とともに変化していく教会だということを示唆しているそうです。

 

陸ガメと海ガメの彫刻

→柱の足元には亀の彫刻があります。

カメレオンと反対で、亀は変わらざる不変のものを意味しています。

バルセロナの海側にいるのが、海ガメ。

山側にいるのが、陸ガメ。

 

さらに亀の口には穴があいていて、雨どいの役割も果たしています。

現在は水で足元が濡れて危ないということで、水が流れてこないようにされているとのこと。

 


▼礼拝所

イエスは本物の人間を型取りして作られています。

 

 

 

 

▼内陣

全て外からの光で、この美しい空間が出来上がっています。

ここは本当にきれい!!

私たちは昼すぎにここを訪れましたが、外からの光で、

内陣に向かって左側は赤とオレンジ色の空間、右側は青と緑の空間となっていました。

 

 

 


▼受難のファサード
イエスの受難と死、そして復活を表しています。

ここのイエス・キリストは生誕のファサードとまったく違う雰囲気です。

 

「イエスは教会に殺された」ということを表したかった彫刻家は、

イエスが十字架に磔にされるのではなく、十字架が教会に刺さっているという意匠を施しています。

 

 

門の左側には、ユダの接吻と裏切り。

その左下には4×4の数字の書かれた石板があります。

これは縦横斜めどれを足しても33(イエスの亡くなった歳)になります。

 

 

 

▼地下礼拝堂

ここにはガウディのお墓があります。

ミサの時間しか開かないようですが、その様子は礼拝所の左右の小窓から覗けます。

 

ガウディは貧しい家の出身です。

また幼少の頃より自然に囲まれ育ちました。

 

それゆえ「自然」と「信仰」を重要視した建築家です。

 

彼は生涯をかけてこのサグラダファミリアの建築に携わりました。

 

特に晩年は清貧と祈りに明け暮れました。

彼は食べるもの以外の残りのお金はすべてこの教会の建築費にあて、

それでも足りない資金を集めるため募金活動に精をだしたそうです。

着るものもボロボロで、周りの人からは止められることもあったそうです。

 

しかし犠牲なしには何の進歩も得られないとの確固たる思いで

資金を集めサグラダファミリアの建築に明け暮れました。

 

1926年6月7日、ガウディは路面電車に轢かれます。

着ているものもボロボロだったため、身元不明として聖十字架病院に運び込まれました。

その3日後、ガウディは息を引き取りました。

 

サグラダファミリアの建築に携わってから、43年間。

彼の熱意と信仰の深さを感じる話です。

 

礼拝所に向かって左手側から撮影

 

礼拝所に向かって右手側から撮影

 

このほかにも資料館や当時の作業員の子供達のための学校、ギフトショップがあり、

さらに予約をすればエレベーターで上層部へも行けます。

 

今回は残念ながら登ることができませんでしたが、

近くで見て、その空間に入ってみて、サグラダファミリアの美しさを体感しました。

 

ほんと、行ってよかった(。-`ω-)b

 

 

▼カサ・バトリョ(バトリョ邸)
ガウディのモデルニスモ建築。
当時「石切り場」といわれ、馬鹿にされていたそうです。
クリスマスのデコレーション中でした。

 

 


▼カサ・ミラ(ミラ邸)
こちらは車窓からだけだったのですが、やはりクリスマスデコレーション中。
竜の伝説をモチーフにしたというカサ・ミラ。
ですがデコられていたため、その雰囲気はまったくわからずw

ガイドさんからは「youtube」で見てくださいと薦められました(; ・`д・´)

 

 

 

▼グラシア通り

ブランドショップが立ち並ぶ通りです。

カサ・ミラ、カサ・バトリョもこの通りに面しています。

 


▼モンジュイックの丘

ここからはバルセロナ市内を一望できます。

 

私たちが乗っている船もばっちり。

 

こうやってみるとそれなりの大きさです。

 

バルセロナって高層ビルはそれほど多くないのですね。

 

サグラダファミリアの存在感を感じました。

 

観光を終え、港についたら乗船です。

ポイントしか回りませんでしたが、結構満足。

 

この日もディナーをメインダイニングでとって、

夜はゆっくりショーをみて、就寝。

 

明日は終日航海です。

 

<つづく>