「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした。なぜだろう。」
これはドラえもんの第10巻7話で、ドラえもんがのび太に「クイズパズル百科」から出したクイズの問題でして、この答えは掲載されていないため、これまでいろんな答えが考察されているそうですが、自分も一つ答えが出きましたので解説します。
まずは問題文を文節で区切ってみます。
最後の「なぜだろう」は、答えは何?という問いかけですので省きますよ。
「アルファが/ベータを/カッパらったら/イプシロンした」
次にそれぞれの文節を別の文字に置き換えてみました。
アルファが →「αが」「Aが」「あるふぁが」
ベータを →「βを」「Bを」「べーたを」
カッパらったら →「κらったら」「Kらったら」「かっぱらったら」「掻っ払ったら」
イプシロンした →「εした」「Eした」「いぷしろんした」
まず問題文のカナ部分をアルファベット大文字に変換して
「AがBをKらったらEした。」とした場合ですが、
もし反対に
「AがBをKらったらEした。」から別の文字に置き換えてみようとすると
「エーがビーをク(食)らったらイーした。」
「エーがビーをキ(嫌)らったらイーした。」
といったものに置き換えやすいかと思います。
元の問題分からかなり違ったものになりますね。
「AがBをKらったらEした。」を、
「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした」
との元の問題文にすらっと置き換える人は稀ではないかと。
ですから、アルファベット大文字での変換はちょっと無いかな~と思ったので除外しました。
ではギリシア文字で、
「aがβをκらったらεした。」となっていれば
「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした」と元の問題文に戻せます。
次に全文ひらがなの場合、
「あるふぁがべーたをかっぱらったらいぷしろんした」
これも
「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした」
「アルファがベータを掻っ払ったらイプシロンした」
「aがβをκらったらεした。」
と元のドラえもんの問題に戻しやすいと思います。
では元のドラえもんの問題に戻ります。
「アルファが/ベータを/カッパらったら/イプシロンした」
さきほど、カナ部分はアルファベットやギリシア文字などに4つともそろえて置き換えてましたが、それはアルファやベータからの流れで「カッパ」もカナになっているので同様に変換させるものだと、人は思い込みやすいからです。
ただ4つの文節の内、「カッパらったら」だけは、「掻っ払ったら」と漢字に変換しても意味が通ります。
ですので、「カッパらったら」が実は思い込ませによるミスリードになっていて、ここだけ「掻っ払ったら」であったらどうだろうか。
ちなみに「掻っ払う」の意味は以下のような行為です。
・すきをねらって、他人の品物を盗む。
・かっさらう。
・横になぎ払う。
つまり、
「アルファがベータをカッパらったらイプシロンした」は、
「αがβを掻っ払ったらεした」と置き換え
「なぜだろう。」の答えは、
「一本とられたから。」です。
ドラえもんは、アルファ・ベータといった言葉から、数に置き換えて未来の計算式といった複雑な計算など頭の中で答えを導くのに時間を費やしたのかもしれません。
そしてついに、その答えが出たからか、判らなかったからかは知りませんが、
そのクイズの答えのページをめくって見たのでしょう。
そしたら
αがβから棒を1本掻っ払って、横になぎ払われてひっくり返った残りのβは、まるでεのようになってしまったというだけのものだったのです。
小難しい計算式をめぐらせてきたドラえもんは、その答えにあっけにとられ
「こりゃ、一本とられた!」と思い、
それがクイズの答えの「一本とられたから」と重なったことで、
「ケケケ けっさくだ」と大笑いしていたのではないでしょうか。
以上、ドラえもん10巻のクイズの答えと解説です。
なんじゃそりゃ~!!って怒らないでくださいね。
ケケケ けっきょく ほんとの答えは作者にしかわからないんですよ。
それではまた!