社会起業としてのMedi Legato には、アジア地域からの留学生達とその母国の先生方、

外国人留学生の就労受け入れを希望する企業、団体の皆様から様々なご相談を頂く機会があります。

 

留学生と送り出し機関の先生方からは、

医療と福祉、ヘルスケアに関して、日本で学び、働く為の様々な課題について。


例えば、すでに来日し、日本語学部や日本語学校で学んでいるが、

日本での生活の現状やこの先のキャリアについて悩んでいる、というご相談を頂きます。

 

就労受け入れを検討なさっている企業・団体の皆様からは、

日本に暮らす外国人や外国人観光客が増加しているので、

外国人の保健医療者と学生に就職して欲しいと考えているが、

海外にもリクルート活動に行った方が良いか、

公的な受け入れ制度を検討した方が良いか、

海外支店を開設し、そこに就職してもらった方が良いか、など、

多岐にわたるお悩み事、ご相談をお寄せくださいます。

 

私供は、HPのコンサルティングとソリューションのページに掲載している図のように、

 

クライアントやパートナーにとってのお悩み事、現場の課題をお聞きしながら、

 

1.本業による社会貢献

2.課題解決型・医工連携

3.医療者のセカンド・キャリア創出

 

を、国内外の各分野の皆様と共有し、

専門家のお力添えをいただきながら、

オープン・イノベーション方式でサポートする仕事をしています。

 

その為、個人、法人の皆様から、

「本業による社会貢献」とは、具体的にはどのようなことをしたら良いか、

「国内外の現場の課題」を知りたい、日本とグローバルの医療者にとっての

「セカンド・キャリア」とは何か、現場での経験のある医療者に、自社または

日本を含む母国以外で第二のキャリアを重ねていただくにはどのような方法があるだろうか、

など、ご自身とご自身のお客様の課題を共有して下さいます。

 

その中のひとつに、

外国人の若手保健医療者、または保健医療分野で就労を希望する方に、

自社のことを知って欲しい、できれば就職を検討して欲しい、どのような広報戦略が考えられるか、というご相談があります。

 

私自身、MBAスクール時代の研究テーマは、

途上国、先進国それぞれの健康と医療の課題解決の為の情報共有と、

広報戦略の立案だったこともあり、現在も

足元と将来に向けたブランディングのあり方を、

クライアントの皆様とご一緒に考えています。


必要に応じて人材派遣や職業紹介の認可をお持ちの企業様や組織と共働をしながら、

 

海外にリクルート活動に向かわれる前に、もしくは、

その活動と合わせて、まずは身近なところから、

日本在住の外国人留学生(大学・専門学校・日本語学校)の生徒さん向けのインターンシップや、

アルバイト、就職支援などもご検討いただくように、ご提案しています。

 


WHO本部へのインターンシップ派遣の前年、

ソウル国立大学の客員研究員として大阪大学大学院から短期留学した際に、

私も奨学金を頂戴した独立行政法人日本学生支援機構では、毎年、

国内の高等教育機関等における外国人留学生(在留資格「留学」で滞在している外国人学生)の

5月1日時点の在籍状況等を調査しています。
 

それによると、2018(平成30)年5月1日現在の外国人留学生は298,980人

(対前年比31,938人(12.0%)増)であり、留学生数の多い国・地域は、

中国114,950人(対前年比7,690人増)、ベトナム72,354人(対前年比10,368人増)、

ネパール24,331人(対前年比2,831人増)などとなっています。

 

下の図のように、外国人留学生は右肩上がりで年々増加しています。

 

留学生のビザで日本に住む外国人学生達の本務が「学問」であることは言うまでもありませんが、

現行では週28時間まで、アルバイトをすることができます。

勉強に支障がない範囲で、日本語学校や大学に通う留学生達に、企業体験をしてもらったり、

アルバイトとして、本国との業務のコミュニケーションをサポートしてもらうことも検討できます。

 

そうした短期の勤務経験や、お互いにとっての「お試し期間」を経て、

正式な社員・職員としての雇用につなげていく方法もあります。

 

例えば、JCtell.comのサイトには、日本全国の日本語学校一覧が掲載されています。

こうした日本語学校や、全国の大学にある、海外留学生の就職支援部門(係)に、

企業訪問や、インターンシップの受け入れのご相談をなさる方法もあります。

 

もちろん、どのようなケースにおいても、単に人手が足りないから安価な労働力を、

という発想では、長期的な視野に立った育成と共働はできませんし、

文化や風習の異なる場所で育っている人同士、相互理解に向けた公的な相談窓口や

メンターの存在も欠かせません。

 

今まで通り、日本に長く住む日本人の就職支援を大切にしながら、

すでに日本に住み、日本で学び、働くことを希望している優秀で実直な学生達へのサポートも、

産官学の皆様とともに、大事に取り組んでいきたいと考えています。


廣瀬 園子(Sonoko Hirose)

Medi Legato Co.,Ltd.President & CEO

MBA,Medical Facilitator

Ph.D.Courses in Medicine,Public Health


各種ご相談・お問い合わせは、emailにてお受けしています。

project@medilegato.co.jp

 

(ご参考:独立行政法人日本学生支援機構の資料より)