それにしてもこの間の金原ひとみさんのコラムもなかなか興味深いものでした。
こんな内容でした。
ある日の夜に疲れきっていた彼女は彼女の娘さんに夕食としてレトルトの牛丼を出したそうです。
しかしさっぱりその牛丼には手をつけない娘さん。
挙句の果てには「外に行きたい」と言い出す始末。
で、彼女が取り合わないでいると彼女のご主人様のところへ娘さんは行ったらしい。そして交渉を始めたらしいのだ。ご主人様との交渉は成立し、娘さんは散歩に行くことに。
さて、そのとき、ご主人様の首にしがみつき、彼女に向けてニヤッと勝ち誇ったように笑う顔つきが、一昔前に、彼女自身がご主人様に甘えるようにおねだりして、ご主人様からウン百万ものブレスレットを買ってもらった時の自分自身と重なるというのである。
そして彼女は最後にこう締めくくるのである。
「私は三歳の女の子が狡猾であることが悪いとは思わない。女のわがままを男が聞いている限り、家庭は平和だ。現に夫も娘も、どこか満足げだった」