賽は投げられた
これはもうすでに物事の判断が決まって、後戻りはできず、その方向へ進むしかないという意味の表現でよく使われます。 また、他にも賽の目がどう出るかわからないけど、その出た目に従おうという気持ち、半ば運を天に任せる意味で使われることもあるそうです。もうサイコロを投げて目が出るまでのその緊迫の瞬間を想像してみてください。
これは紀元前のローマの皇帝、ジュリアス・シーザーがルビコン川を渡るときに放った言葉だと言われています。
英語では
The die is cast.
さいころの英語からの外来語としてはダイス/dice と使われることが多いですが、実はこれは die の複数形です。 die は動詞として 「死ぬ」、最近のSNSでは「〇ぬ」と伏字にすることが多いですが、そのような意味の語と同音、同綴りの異義語です。何だか人の生死をサイコロにゆだねているような気がしますね。
サイコロ : 単数:die 複数:dice
ねずみ、mouse の複数形は mice で似てますね。
外来語がダイスなのは、おそらく多くのボードゲームでサイコロは2個使われたからでしょうか。あくまで推測です。日本のすごろくはサイコロ一つで遊びますよね。ダイだと何か色々と都合が悪かったのかもしれません。
cast は「投げる」という動詞ですが、ここでは is の後ろに来ている過去分詞で、受動態、受け身の文です。
cast は hit や put と同じく 形が変わらない不規則動詞です。
原形 過去形 過去分詞
cast cast cast
発音は、アメリカなら キャスト に近く、
イギリスなら カースト のようになります。
サイは投げられた、これを韓国語にすると、
ちゅさうぃぬん とんじょじょった
주사위는 던져졌다.
サイコロのことは 韓国語で 주사위[ちゅさうぃ] と言います。
「投げる」は
辞書体(原形)던지다 [とんじだ]
受け身は 던져지다 [とんじょじだ]
それを過去にすると 던져졌다[とんじょじょっだ]
となります。
では3か国語続けてどうぞ。