OLDIES/GOODIESCALENDAR GIRL,暦少女?
誰もが12月になると来年のカレンダーを何にするか考えます。もうこの時期にはほとんどの人が解決済みでしょう。
カレンダーといえば思い浮かぶのが1660年12月発売のアメリカン・ポップス、 ニール・セダカ/Neil Sedaka の カレンダー・ガール/Calendar Girl です。好きな女性の1年間を月ごとに褒めていく愉快な歌です。月ごとに関連する言葉をちりばめて歌詞が作られています。どのように表現されているかに注目しながら歌詞を見てください。
このミュージックビデオのような映像には月ごとの金髪の美女12人が出てくるとても豪華な演出がなされています。
歌詞の和訳では文字数の縮小のため、「暦少女」とさせていただきました。
LYRICS/和訳
I love, I love, I love my calendar girl 愛,愛,愛してるよ僕の暦少女
Yeah, sweet calendar girl そうそう、かわいい暦少女
I love, I love, I love my calendar girl 愛,愛,愛してるよ僕の暦少女
Each and every day of the year 一年の各々毎日
(January) 一月 年始
You start the year all fine 一年を最高の形で始めた
(February) 二月 バレンタインデー
You're my little Valentine 君は僕のバレンタイン
(March) 三月 「行進する」という動詞 march を使ったダジャレ
I'm gonna march you down *the aisle 君とバージンロードを行進するんだ
(April) 四月 イースター、復活祭
You're the Easter bunny when you smile 君がほほ笑むとイースターのウサギ
Yeah, yeah, my heart's in a whirl イェー、心は渦巻いている
I love, I love, I love my little calendar girl 愛,愛,愛してるよ僕の暦少女
Every day, every day of the year 一年間毎日、毎日
(May) 五月 「おそらく」という意味の maybe を掛けたダジャレ
Maybe if I ask your dad and mom たぶん僕が君のパパとママに頼めば
(June) 六月 ジュニア・プロム~高校卒業一年前の年度末に行われる最大のイベント、ダンスパーティー
They'd let me take you to the junior prom 君をプロムに連れて行かせてくれるだろう
(July) 七月 7/4、独立記念日に使われる爆竹
Like a firecracker I'm aglow 爆竹みたいに僕の鼓動はバクバク
(August) 八月 夏といえばビーチ
When you're on the beach you steal the show 君がビーチにいればショーの主役
REPEAT x 2
(September) 九月 アメリカでは女子の16歳をお祝いする風習がある
I light the candles at your sweet sixteen 16歳のお祝いのロウソクを僕が灯す
(October) 十月 ハロウィーン
Romeo and Juliet on Halloween ハロウィーンのロミオとジュリエット
(November) 十一月 感謝祭、Thanksgiving Day
I'll give thanks that you belong to me 僕とつながってる人たちに感謝を
(December) 十二月 クリスマス
You're the present 'neath my Christmas tree 君はツリーの下のプレゼント
REPEAT
歌詞の中で注目すべき語句は3月に使われている こちらです。
the aisle
aisle は廊下のことですが、キリスト教の社会では教会の真ん中の通路を指すことがあります。 教会で結婚式が執り行われることもあり、その廊下に沿って歩く姿から「結婚する」という意味の比喩的な表現になっています。 日本語では「バージンロード」と言う方が分かりやすいですね。バージンロードは和製英語なので、英米人には通じません。英語ではここでも使われているように The Aisle とか Wedding Aisle と言います。発音で注意すべきは sは発音されないところです。[あいる]のように発音します。
1968年のテレビ出演映像
日本語バージョンも当時人気になりました。さすがに歌詞は月ごとの表現にはなっていません。どうなってるか気になる方はご一聴ください。
坂本九と竹内まりやによる貴重なデュエット映像
ダニー飯田とパラダイスキング
坂本九 (オリジナル音源)(上のよりキーが高い)
この歌を聴きながら、今年一年を振り返り、来年を展望するのもよろしいのではないのでしょうか?