The Beatles最後の新曲NOW&THEN
ザ・ビートルズ/The Beatles の公式リリースとして最後にリリースされたアルバムのタイトル曲、 レット・イット・ビー/Let It Be についてのエピソードを前回お届けしました。 そして実際に中学生の英語の授業で教えて歌っております。 僕が生まれた頃に全盛期だったザ・ビートルズ/The Beatles の曲を今の中学生と一緒に歌うのにはとても感慨深いものがあります。
このところ、80歳を超えている ポール・マッカートニー/Paul McCartney とリンゴ・スター/Ringo Starr は活発に活動しており、その中でAI技術を使ってザ・ビートルズ/The Beatles の最後の新曲がリリースされるということがポールの口から発表されたのです。
どんな曲が発表されるのかとドキドキして待っていたら、曲のタイトルが「時々、たまに」という意味の Now and Then だと言うではありませんか!
この曲は1995年の伝記ドキュメンタリーなどとセットになったアンソロジー・プロジェクトのときにに途中まで作られながら技術的な問題で発表を断念した作品です。 当時、1979年頃にジョン・レノン/John Lennon が残したデモテープにポール、ジョージ、リンゴの3人が演奏やボーカルを加えて フリー・アズ・ア・バード/Free As A Bird と リアル・ラブ/Real Love という2曲のザ・ビートルズ/The Beatles 名義で新曲を発表したのでした。
ジョージが2001年に亡くなりましたが、その時点でかなりの部分が出来上がっていたので、彼のギター演奏も含まれる4人のメンバーが参加したれっきとした新曲としておよそ30年の歳月を経て最後の新曲として世に出たのです。
11/3 夜、新着の動画にはビックリしました! 合成映像で4人が一緒に登場!
この映像を見て気づきました。 タイトル Now and Then は、文字通り解釈すれば「今とあの頃」だと。 この映像は今のメンバーと当時のメンバーを上手に登場させた傑作です。 ファンにはたまりません!
LYRICS/和訳
(One, two, three)
I know it's true 本当だってわかるよ
It's all because of you 全て君のおかげ
And if I make it through もしうまくやり遂げるなら
It's all because of you 全部君のおかげなんだ
And now and then そして時々、
If we must start again 僕らがやり直さなければならないなら
Well, we will know for sure そうだね、確実にわかるよ
That I will love you 僕が君を愛するということを
Now and then 時々
I miss you 君が恋しい
Oh, now and then ああ、時々
I want you to be there for me 君にそこにいて欲しくなる
Always to return to me
I know it's true 本当だってわかるよ
It's all because of you 全て君のおかげ
And if you go away もし君が行ってしまうなら
I know you'll never stay 君はここには留まらないとわかる
Repeat 間奏
(Good one)
とてもシンプルな歌詞とメロディですね。 当然ジョン・レノン/John Lennon がリードボーカルですが、コーラスの部分に地味ではありますがポール、リンゴとハモっている部分があるのが画期的です。 39歳くらいのジョンと80歳を超えたポールとリンゴとの時空を超えたハーモニー。そして間をつなぐジョージのギター演奏。もうこれだけで十分に価値ある一曲だと思います。
さあ、この曲はビルボード・チャートでどこまで行くでしょうね?活動期間にリリースされたシングルはほとんどがビルボード一位だったザ・ビートルズ/The Beatles ですから。 11月5日現在、イギリスのチャートでは1位になったとの知らせが入ってきています。 ビルボードでも間違いないでしょう。おそらくはまた記録の更新になりますね!
順位に関係なく、新たなミックスで再リリースされるビートルズのベスト盤、後期の青盤に収録されます。
それにしても、最後の新曲とのカップリングが イギリスでのデビュー曲、LOVE ME DO なのは粋なセンス。
より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
オリジナルのデモ音源
今回の新曲化では省かれた節があります。