便りがないのは良い知らせ
このことわざ/proverb/속담は、手紙や電話がくるときというのは何か親類や友人の間で良くない事が起こったときにくるもので、何も連絡がないということは何も問題がないということでむしろ良いことだという意味。悪い知らせがくるよりは何の知らせもない方がマシということです。一人暮らしをしている子供の中には仕事や勉強が順調なときには親にほとんど何も連絡しない人がいます。親は当然心配しますが、たまに電話が来たと思ったら、お金を貸してほしいとか、何かトラブルに巻き込まれたから助けてほしいとか、事故にあったとか、何かと厄介だったり悲しい知らせのことが多かったりします。ですので、悪い知らせがあるよりは何の知らせも無い方がマシだという意味で使われることわざです。
同じようなことわざ/proverb/속담は韓国にもあります。
무소식이 희소식이다.
ムソシギ ヒソシギダ無消息は喜消息
知らせ、ニュースのことを韓国語では消息をハングル読みにして、소식[ソシK]と言います。もちろん、日本と同様に뉴스[ニュス]という外来語も使います。他にも固有語で「知る/알다[アRダ]」を名詞化した、「知らせ/알림[アRリM]」という単語もあります。
英語の類似ことわざ
No news is good news.
ノウニューズィズグッニューズニュースが無いのは良いニュース
こちらはイギリスのジェームス一世王/King James I が1616年に「知らせがないのは悪い知らせよりは良い/No news is better than evil news.」と発言したのに由来するという説があります。
この英語ことわざ、否定語のNOが直後の語であるNEWSにかかっています。しかし、NO以下の全体にかかっていると解釈すると、「良いニュースというのは無い」となります。
テレビのニュースを見ると、明るくて喜ばしいニュースよりは、内戦、殺人、自殺、テロ、離婚、汚職、放射能など残念で悲しいニュースばかり報じられている気がします。そういう意味ではこんな解釈も良いのでは?
それにしても皆さん、ご両親にはマメに連絡してくださいね!普段から連絡することが、「悪いニュース/bad news」を装った「オレオレ詐欺」、「振り込め詐欺」を防ぐ最良の手段ですよ!
自戒の念も込めてこの記事を書いてみましたが、貴方にとってこれは良い知らせ/GOOD NEWS/희소식でしたか?そうだったらこちらをクリックしてくださいね!


ニュースがらみのことわざをひとつ以前ご紹介しました。Bad news travels fast.この心理がこのことわざにも関連ありそうです。