1/15はキング牧師の誕生日 | 韓国語 英語トリリンガル♪楽習ブログ

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元フリーの英語・韓国語講師, 「なぞなぞ英語」編著者のブログです。最近はK-Pop のTWICE WEEEKLY STAYC aespa そして人気ユーチューバー歌手 J.Fla の応援ブログ的な性格が強くなってます 歌の歌詞やドラマの台詞、ジョーク、ことわざなどは必ず語学力アップに役立ちますよ!

 

Martin Luther King Jr. Dayキング牧師祝日を願ったスティービーの歌!

 

1月15日は、マーチン・ルーサー・キング/Martin Luther King Jr. 牧師の誕生日です。1月の第3月曜日はそれを祝う日でアメリカの国家的な祝日となっています。(Martin Luther King Jr. Day)今年2024年はちょうど今日、15日、誕生日当日です。彼は1929年生まれなので95回目の誕生日になります。 39歳に銃殺されなければ十分生きていた可能性があります。
 

キング牧師の日

 

マーチン・ルーサー・キング・ジュニア/Martin Luther King Jr. 牧師(以降MLK)は1960年代に盛り上がったアメリカ黒人の人権奪回闘争、別名公民権運動の指導者として皆様すでにご存知でしょう。この人を中心にかつて奴隷だったアメリカ黒人達が人間としての権利を獲得するための戦いが展開されたのです。
 
公には一人の牧師に過ぎなかったMLKの誕生日が祝日になる過程は単純ではありませんでした。なんといっても白人多数派(マジョリティ/majority)の米国で全人口の約12パーセントにしかならない黒人少数派(マイノリティ/minority)。そんな彼らの英雄の誕生日を国家的な祝日にしようとするのですから簡単ではなかったでしょう。アメリカには昔からアフリカから黒人を「物」として買って奴隷/slave として働かせ、農業を発展させてきたという覆しがたい恥辱の歴史があります。
 
ちなみにアメリカ合衆国の祝日で個人にまつわるものは他には2つしかありません。
 
2月第3月曜日 ワシントンとリンカーンの誕生日(大統領の日)
10月第2月曜日 コロンブスの日

1アメリカ大陸を「発見」したイタリア人クリストファー・コロンブス/Christopher Columbus
2アメリカ初代大統領で建国の父とも言われ慕われているジョージ・ワシントン/George Washington 大統領。
3南北戦争を終わらせる一環として黒人開放宣言をしたエイブラハム・リンカーン/Abraham Lincoln 大統領。
 
これらに続けて公民権運動の先頭に立ち、アメリカ黒人を制度的に開放するために尽力したMLKの誕生日を祝日にするためにアメリカ黒人は立ち上がり、一大キャンペーンを繰り広げました。
 
そのテーマソングとなり、運動を盛り上げた歌があります。それはスティービー・ワンダー/Stevie Wonderが歌う"ハッピー・バースデー/Happy Birthday"です。
 
この歌は、黒人最高の偉人を思い出し、その業績を祝福する日が一年に一回くらいはあってもいいではないか、という主張を込めた、スティービー魂(ソウル/SOUL)全開の名曲となりました。

 


この歌は最近日本のテレビでも時折耳にすることがあるでしょう?誰かの誕生日をお祝いする場面で流れてきますが、ほとんど間違いなくサビの "Happy birthday to you"の部分から突然流れてきます。(僕もその部分だけ生徒の誕生日のお祝いに以前使いました)やはり僕と同じく80年代に青春時代を過ごしたスタッフが中心になっているんだと思ったりしますが、歌の持つ深い意味を考えると複雑な心境です。その意味深い歌詞とはこれです! 和訳

Happy Birthdayケーキ

You know it doesn't make much sense
There ought to be a law against
Anyone who takes offense
At a day in your celebration
 
'Cause we all know in our minds
That there ought to be a time
That we can set aside
To show just how much we love you
And I'm sure you will agree
It couldn't fit more perfectly
Than to have a world party on the day you came to be
 
カラオケ
Happy birthday to you
Happy birthday to you
Happy birthday
(Repeat)
 
I just never understood
How a man who died for good
Could not have a day that would
Be set aside for his recognition
Because it should never be
Just because some cannot see
The dream as clear as he
That they should make it become an illusion
And we all know everything
That he stood for time will bring
For in peace our hearts will sing
Thanks to Martin Luther King
 
カラオケ
 
(Bridge)
Why has there never been a holiday
Where peace is celebrated
all throughout the world
 
The time is overdue
For people like me and you
You know the way to truth
Is love and unity to all God's children
 
It should be a great event
And the whole day should be spent
In full remembrance
Of those who lived and died for the oneness of all people
 
So let us all begin
We know that love can win
Let it out don't hold it in
Sing it loud as you can
 
カラオケ
(4x)
 
Happy birthday Ooh yeah
Happy birthday,
To you
 
We know the key to unity of all people
Is in the dream that you had so long ago
That lives in all of the hearts of people
That believe in unity
We'll make the dream become a reality
I know we will
Because our hearts tell us so 
 
最後はソウルシンガーのスティービー、歌では物足りずに、ラップではなく、真剣にスピーチしてます。(赤太字部分)
僕らは知っている すべての人々が団結する鍵を
それはあなたの遥か昔の dream の中にあるよ
それはあらゆる人々の心の中にあるよ
団結を信じ
僕らはその dream を現実にしたい
そう 僕らはそうしたい
なぜなら僕らの心は自らにそう語りかけてるよ
 
1980年にアルバム "Hotter Than July/ホッター・ザン・ジュライ"で発発表され、翌年にシングルカットされたこの歌が運動のテーマソングとなり、様々な場所で、機会に流されました。
その結果、この日が1983年レーガン政権下で祝日になることが決まり、1986年に初めてMLK DAYが祝日となりました。但し一部の州が反対し、アメリカの全50州で公式に祝日にるのは2000年まで待たなければなりませんでした
MLK DAY
アルバム "Hotter Than July/ホッター・ザン・ジュライ" からシングルカットされました。日米ではトップテンヒットには至りませんでしたが、イギリスではチャート2位まで上がり、彼のシングルの中で最もたくさん売れたヒット曲となったのです。この事実の背景を色々と考えるのは意外と面白いかも知れません。
 
ネルソン・マンデラの誕生日を祝うコンサートで歌ったスティービーの歌唱
アイルランドを代表するバンド、U2 にもMLKという曲があります。

この記事は2016年1月の記事を加筆修正したものです。