発見しちゃいました。
アルバムは"Mediterraneo"(2003年)です。
アントワンは、ジプシーの血を引く、フランス人ギタリストです。

打楽器のように弦を弾く力強い指さばきは、
確かにそんなものを感じます。
アイデンティティ故でしょうか。
僕の敬愛するグラストン・ガリッツァも
かなり指使いが強いのですが、
この人も相当です。

流れる雲がイメージできる楽曲に
移動する空気を感じます。
心地よい風の息づかいを感じる
その演奏は、リズミカルで
カッコいいです。

特にタイトルチューンは良いです。
彼のギターを聞いていると
野外にいるような気がしてくるから不思議です。
テーマは旅なんでしょうか。

アルバムは、
明るい曲ばかり曲ではないのですが、
とても心に響くものをもっています。
良いですよ。
ぜひ聞いてみて下さい。

マーク・アントワン(Marc Antoine)
Afromenco /Marc Antoine
¥150
iTunes

※モバイル非対応





本日はひな祭り。
ブラジル人トロンボーン奏者、ハウル・ジ・ソウザ。
アルバム"Jazzmin"を聞きました。

…良いです。とても。

サウダージあふれる演奏は、
フュージョン的でもあるんですが、
ブラジリアンならではのテイストにあふれています。
というかこういう演奏に弱いんです。

どちらかと言うとアルバムは金太郎飴的で、

革新という表現と対象的なアルバムですが、
トロンボーンの持つ良さをじっくり聞かせてくれます。
"悦"とはこういうことを指すのでしょうか。

ソウザは、ジョアン・ドナートと競演した

"Bossa Eterna com João Donato, Luiz Alves & Robertinho Silva"
で初めて知ったのですが、
テノーリオ・ジュニオールの"Embalo"でも競演しているんですね。
こちらは全然気がつきませんでした。
後日ご紹介したいと思います。

ピアノ(キーボード)の演奏がまた良いです。

ソウザのトロンボーンのメロディに寄り添いながら
時にきらびやかな演奏が華を添えています。
特に"Piano Na Mangueira"は白眉です。
ピアノは、ジェフ・サバク。
ん~なかなかです。

後半になると少し人工的な音色の演奏が多くなりますが、

非常に上品な展開する楽曲が多いので、
どこかに連れて行かれるような不安を感じませんでした。
やはりベテランになると引き出しが多いです。

軸足のしっかりした愉しいアルバムであると思います。


おススメです。


Jazzmin/Raul de Souza


音楽回遊魚-Jazzmin








NHK番組「SONGS」でスガシカオの特集を観ました。
世代が近いこともあり、
全アルバムを聞いています。

そう言えば、スガさんが昔自身ラジオ番組で、
「自作の歌詞の解説はあまり好きではない」
言っていたのですが、
おそらく音楽は基本的に
聴き手ものだ考え方を持っているんだろうと思っていました。

ただ歌詞によっては、
結構トリッキーな表現や
影のメッセージが読み取れないものもあり、
ちょっと語ってもらいたいと
思っていたのでとても嬉しい特集でした。

その時のラジオでは、
(確か、アルバム"4 Flusher"をリリースした時だと記憶しています。)
「最低の時の自分を表現するのは、
基本的にアリだと思うんですよね」
とおっしゃっており、思わず頷いていました。

ダメな自分、それも自分、
取り繕う自分、それも自分、
格好良くない自分、それも自分、
スガシカオの歌詞は
不思議に僕のメンタリティにピッタリくる
理由を一人合点した瞬間でした。

ネガティブもプリントするとポジティブになる。
なんだか表裏一体が面白いんです。

番組では、
自らの歌詞の原風景を歩きながら語るとともに、
寄せられたファンから投稿された歌詞の向こう側にある
それぞれの人生を歩いて語るという
面白い企画でした。

誰にも似ていない世界観。
それは、彼の歩いた路を
スケッチしたものだからに違いありません。
やっぱりスガさんはいいです。


スガシカオをJ-popで分類するのは
抵抗があるのですが、
一応テーマとして分類する都合で、
J-Pop入れてあります。

コンガ奏者、ポンチョ・サンチェスのアルバム"Conga Blue"。
ベテランコンガ奏者、モンゴ・サンタマリアとの競演も
聞く事ができます。
視聴していて、コンガの音色に魅せられて購入。
良いアルバムです。

もともとコンガの音色が大好きで、
ラテン音楽の魅力を感じる大きな要素になっています。
カリブ海産の音楽のテイストあふれたアルバムなのですが、
一方でジャズ的な要素をうまく混ぜ合わせて
洗練されたものを感じます。

今日から3月ということで、
暑い夏だけでなく、
春に向けて少し元気になりたいということもあり、
ホントはこの方に関する知識はほとんどないにも関わらず、
出来心で紹介してみました。

最初の"Black Stockings"にいきなり掴まれます。
少しメロウなメロディに
ポンチョのコンガが跳ねていて
ホントに心地良いです。

陽気なだけの音楽は結構苦手なため、
カリブ産音楽はあまり聞かないのですが、
このアルバムはなかなか良いです。

複雑なリズムながら、
耳に心地よく響いてくるのは、
ダンスがベースにあるためでしょうか?

リズミカルなピアノもなかなか良いです。
ポンチョの公式ホームページを見ると
ピアノのデビッド・トレスは
プロデュースもつとめています。
アルバム全体は彼の音色なんでしょうね。

次には6曲目の"Manila"が好きです。
コンガ好きにはたまらない要素が詰まっている曲です。
パーカッションライクなピアノと
コンガの音色が楽しいです。
鳥のさえずりに似たフルートのフレージングも
琴線を弾いてくれます。

ほぼ全員がパーカッションをフィーチャリングした
バンドっていうのもなかなか少ないですが、
8曲目のHappy Nowはホントに最高です。
本アルバムのベストチューンだと思います。

いいですよ。
ぜひ、聞いてみて下さい。
※iTunesでは、なぜかMongo Santamariaの名前でリストされていました。
基本的にはポンチョのアルバムです。

Conga Blue /Mongo Santamaria
¥1,500
iTunes

※モバイル非対応



早くも2月も最後なんですね。
先日録画していた
NHKハイビジョン特集「“イパネマの娘” -青春のメロディーの栄光と挫折-」
を観ました。

ジョビンとジルベルトが生み出したボサノヴァ誕生
ゲッツ/ジルベルトに納められた
アスラッドが歌う「イパネマの娘」の録音トラックには秘められた、
作曲家ジョビンと
ボサノヴァクリエイタージルベルトの葛藤が
描かれていました。
いつでも消せるように
第3トラックに別録りされていたのです。

番組の中で宮沢和史さんも語っていたとおり
最終的に袂を分かつ2人ですが、
葛藤というより立場の違い
といった方が良いかもしれません。
いずれにせよ、
その後2人の演奏はないのですから、
惜別アルバムになりました。

その後ジョビンがアメリカにとどまったのは、
彼の名声への渇望だけではなく、
政治的な背景があったためだと思いますが、
いずれにせよ、ボサノヴァが世界音楽として
認識されたのは、やはりジョビンの功績でしょう。

2人の功績を否定するものではありませんが、
個人的には、
ボサノヴァの潮流の一方は、
たぶんジャズの流入という要素も
大きかったのではないかと考えています。

あのアルバムがボサノヴァの原点として
ワン・アンド・オンリーの輝きを見せていることも事実であり、
僕自身の宝石となっています。
改めて、ゲッツ/ジルベルトを聞いくと
わかることもあるかもしれません。

Getz/Gilberto ※iTunes


音楽回遊魚-Getz/Gilberto