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ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

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最新号のGQは、『新世代リーダー論!~古い価値観はもう通用しない』と題し、”ライフスタイルやビジネススタイルが多様化し、変化のスピードも否応なしに増す現代にこそ、独自の才能で世界を魅了していくリーダーが求められている”として、新旧のカリスマ的リーダーを紹介。そして今勢いのある企業の個性派リーダーたちが仕事術を語っています。

中でもメディアに多く登場しており、個人的にも共感・学べる点の多かった、
2人の方の仕事術を紹介します。


岩瀬大輔氏(ライフネット生命保険副社長)

「人をつなぐことで変革を導き出す。」


これまでの輝かしい経歴は誰もが知るところなので省略しますが、取材した筆者曰く「彼のすごいところは、自分の得意分野、不得意分野をきちんと認識し、得意分野で果たすべき役割を着実に実行しているところ」なのだそう。それが「(人と人を)つなげること」。一見本業と関係のない「社会企業化の支援や大学講義、ダボス会議への参加」などを通じて様々な影響力を発揮し、新しいプロジェクトに発展したり、彼の言葉や行動に促されて入社してくる仲間が後を断たないといいます。



家入一真氏(ハイパーインターネッツ代表取締役)

「新しいプロジェクトはスピード最優先。熱の冷めないうちに。」


paperboy&co.を設立し史上最年少社長でのマザーズ上場、その後もwebサービスのみにとどまらず、飲食事業に参入するなど数多くの会社を設立、出資し存在感を増しているのが家入一真さんです。あの有名なブクログはpaperboyのサービスですし、渋谷にあるハイスコアキッチンやon the corner といったお洒落なカフェも彼によるプロデュースです。僕はtwitterで彼の存在を知り、あっという間にファンになりました。とても言葉では上手に伝えられませんが、フォローすると間違いなくその魅力に気づくことでしょう…。そこでも「こんなのがあったら面白いだろうな」から「完成しました(リリース)」までの行動力・人を巻き込む力・スピード感を味わうことができます。



この特集記事の結論としては、リーダーに向いた人などそもそもいなくて、

「努力と集中力。」

こそが何より大事なのだそうです。
なんだか分かる気がします。
まず飽きっぽい性格から直さなければならないみたいです。焦る


「人間は、一つのことを72時間考え続けなければだめだ。集中力のない人間など、どうしようもない」
~丹下健三(戦後を代表する建築家)

前から気になっていた、「きれいなノート・ナヌーク」をついに購入。
ノートそのものよりも、この広告を目にしただけで既に「欲しい」と思わせるものがあります。

広告の威力ってすごいですね…。

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「nanuk」はイヌイット語で「シロクマ」の意味なのだそう。
僕が買ったのは無地ではなく、方眼のほうなので、↓のシロクマの顔も方眼紙状に。

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さて、今直面している最大の悩みは、このノートをいったい何に使うのか、ということです。
きれいなノートがきれいなまま終わらないように気をつけます!
またしても「クーリエ」の特集記事からです。
「ドイツ流・技術立国はここが違う!ドイツ」と題し、雇用を大切にしながらグローバル化の恩恵を享受する輸出立国不振にあえぐヨーロッパ経済を牽引する存在として、英・エコノミスト誌が採り上げています。

ドイツは昨年GDPで3.6%成長を遂げ、90年のドイツ統一以来最高の伸び。今年は2.6%(予測)とやや鈍化するものの、ユーロ圏全体の1.5%と比べるとかなり高水準にあります。

それは、大企業・銀行間の株式持合い、製造業依存、時代遅れなサービス産業、厳しい政府規制、慢性的な高失業率と高い労働コストというどうしようもない状況からこの10年間で見事に脱却したからだといいます。以下サマリーです。

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●ニッチ分野での圧倒的シェア

産業界の目立たない分野で圧倒的なシェアを誇るタイプの企業を、ドイツでは「ミッテルシュタント」と呼び、これがドイツ経済を牽引する原動力になりました。また、ニッチでなくとも、慎重な財政運営、上司と従業員の協力関係、価値観の共有といった、企業哲学の意味合いも含んでいるそうです。

【企業例】
・ヴィルトゲン
 (老朽化した道路のタール・砂のリサイクル用機器)
・クグラー・ヴォマコ
 (パスポート印刷の製造ライン)
・B・ブラウン
 (医療機器メーカー)
・ボッシュ
 (自動車部品メーカー)

政府の産業政策

グリーンエネルギーやセキュリティ、バイオテクノロジーといった重要な成長分野に政府が積極的に助成金や研究開発のインフラ整備に協力した結果、例えばドイツは太陽光発電装置の世界最大の市場に。その結果、国内産業が育ち、失業率も低下。

企業が「金融ショック」を契機に「機敏に」

大手経営コンサルティングファーム、ベインは「金融ショックの打撃が大きかったために、それを乗り越えたドイツ企業の多くが設備投資の見直しサイクルを1年から数ヵ月に短縮するなど、本当の変革が起きた」と分析しています。


輸出頼みに潜む不安

GDPに占めるドイツの輸出額シェアはこの10年間で22%も増え、とりわけ輸出相手国が中国に集中しているため、新興市場の成長鈍化により大きな影響をこうむる危険がある。
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日本だけでなく海外の景気動向や経済政策などは普段大きく採り上げられることが少なく、こういった特集記事はとても興味深いものです。

学生時代に、「日独マクロ経済比較」という仰々しいゼミに参加していた僕は、理解の薄いままに「回帰分析」とか「計量経済学」などの入門編を勉強していたのですが、当時何を学んだのかは全く覚えていないのは恥ずかしいところです。国内総生産=消費+投資+~ みたいな…。ゼミの同級生が「ドイツ経済はドイツ国内でのビール消費量ビールも変数に加えることで、より精緻な分析が可能だ!」と言い放ち、本当に消費量を統計調査から持ってきて分析していたのが印象的でした。あれから10年近く経ちますが、彼は元気にしているんでしょうか。

ただ、景気変動の発端が、民間の消費なのか、企業の設備投資なのか、政府支出なのか、輸出入のどれで、それぞれの影響(寄与)度がどれくらいなのか、というアプローチは、何の巡り合わせかちょうど僕が今やっている仕事とかなり近しいものがあります。

「キャリアの80%は偶然でできている」という最近読んだブログとなんだか重なります。