スペイン北東部のカタルーニャ自治州が文化や人文科学の分野で活躍した人に贈る、第23回カタルーニャ国際賞が村上春樹さんに授与されました。彼の授賞式でのスピーチの内容は、各メディアで報道され、僕たちの目にも色々な形で飛び込んできました。
沢山の拍手と賞賛の一方で、残念なことに、「せっかくのチャンスの場で、もっと声高に原発反対を叫ぶべきだった」、「海外で言うのではなく、日本でこそ発言すべき」、「東京電力、政府を非難するスピーチ」、「今回の惨事の原因の全てを”効率の追求”と言いきって良いのか」などといった非難する声も色々と出てきています。
ですが、あの世界中の聴衆が見守る場で今回の震災と福島の原発の事故について触れ、非難を恐れることなく、あの物事を巧みにとらえた独特の表現で持論を主張したこと自体が、大きな意味を持ち、そしてとても素晴らしいことなのだと思いました。きっと事前に慎重に言葉を選び、勇気をふりしぼった末のスピーチだったのでしょう。
全員がそうだとは言いませんが、つい体面や国民からの批判を気にして、当たり障りないことしか発言できなかったり、全く見当違いのことを堂々と叫んでいる政治家が少なくない中にあって、村上春樹さんのスピーチは本質を突いているものだったと思います。
沢山の作品を読まさせてもらってますが、実際に話している姿を見るのは初めてでした。話すのも上手なんですね。
競争激しい今日において、一握りのスター営業担当者に頼っていては高い営業生産性を維持することはできない。全員が一定以上水準の能力を発揮できる組織は強く、その実現のためには、日本企業の製造現場で開発されたTQM(総合品質管理)の手法を導入するのが近道だとする、営業生産性向上のための変革手法を説いているのが本著です。
BCG シニアパートナー&マネージング・ディレクターの杉田浩章氏による著作。Think!をはじめとしたコンサル系のメディアに登場しているのを何度か目にしたことがあります。
スター営業プレイヤーの自伝・ノウハウ本が多いなかにあって、本著は、営業組織変革を成功させるための秘訣や『型』づくりの際に陥りがちな落とし穴などに触れながら、科学的な目で「営業」を分析し、解を見出すという視点で具体的事例を織り交ぜながら書かれており、とても参考になる点が多かったです。
なかでも面白かったのは、組織改革の際に必ずぶちあたる壁である「チェンジモンスター」の存在。これは変革に絡む人間的・感情的なさまざまなファクターを総称したもので、変革の行く手を阻むのです。
そのネーミング(イラストも)がまた面白い!
■タコツボドン
(自分の領域へのヨソ者の関与はいやだ)
■マンテン
(まだ結論は早い、もう少し慎重にデータを見てみないと)
■ウチムキング
(上司に怒られないようにうまく切り抜けなくては・・・)
■カコボウレイ
(前例がないよね、長年このやり方でやってきたし・・・)
■ノラクラ
(○○だし、△△だし、□□だからうまくいかないよ)
■ミザルキカザルイワザル
(きっとうまくいかないだろうから、とりあえず様子を見てみるか)
■カイケツゼロ
(××が原因でできません、解決策はありません)
名言はされていませんでしたが、僕はこれは特定の人間そのものではなくて、誰もが心の中に潜在的に持っている「悪い虫」のようなものだととらえました。事実、僕自身も「あてはまってるな」と耳の痛いものがいくつかあります。今までのやり方を変えることは何かしらの負担が伴うわけですから、「面倒だなあ」「うまくいくのかなあ」といった気持ちに誰でもなるのはごく自然なことなのだと思います。
本著は、最終的にはいくら完璧な戦略を立てても障害となるモンスター(な部分)を取り払い、全員が一丸となって変革に向けてアクションする、しかもそれを徹底して継続しない限り、その成果は出ない、と断言しています。継続するコツについてもしっかり触れられています。(すばらしい・・・)
自分の中の「悪い虫」
を退治するために、明日はバスケしてリフレッシュします!
BCG シニアパートナー&マネージング・ディレクターの杉田浩章氏による著作。Think!をはじめとしたコンサル系のメディアに登場しているのを何度か目にしたことがあります。

スター営業プレイヤーの自伝・ノウハウ本が多いなかにあって、本著は、営業組織変革を成功させるための秘訣や『型』づくりの際に陥りがちな落とし穴などに触れながら、科学的な目で「営業」を分析し、解を見出すという視点で具体的事例を織り交ぜながら書かれており、とても参考になる点が多かったです。
なかでも面白かったのは、組織改革の際に必ずぶちあたる壁である「チェンジモンスター」の存在。これは変革に絡む人間的・感情的なさまざまなファクターを総称したもので、変革の行く手を阻むのです。
そのネーミング(イラストも)がまた面白い!
■タコツボドン
(自分の領域へのヨソ者の関与はいやだ)
■マンテン
(まだ結論は早い、もう少し慎重にデータを見てみないと)
■ウチムキング
(上司に怒られないようにうまく切り抜けなくては・・・)
■カコボウレイ
(前例がないよね、長年このやり方でやってきたし・・・)
■ノラクラ
(○○だし、△△だし、□□だからうまくいかないよ)
■ミザルキカザルイワザル
(きっとうまくいかないだろうから、とりあえず様子を見てみるか)
■カイケツゼロ
(××が原因でできません、解決策はありません)
名言はされていませんでしたが、僕はこれは特定の人間そのものではなくて、誰もが心の中に潜在的に持っている「悪い虫」のようなものだととらえました。事実、僕自身も「あてはまってるな」と耳の痛いものがいくつかあります。今までのやり方を変えることは何かしらの負担が伴うわけですから、「面倒だなあ」「うまくいくのかなあ」といった気持ちに誰でもなるのはごく自然なことなのだと思います。
本著は、最終的にはいくら完璧な戦略を立てても障害となるモンスター(な部分)を取り払い、全員が一丸となって変革に向けてアクションする、しかもそれを徹底して継続しない限り、その成果は出ない、と断言しています。継続するコツについてもしっかり触れられています。(すばらしい・・・)
自分の中の「悪い虫」

映画、ファッション、アート、CM、建築・・・ さまざまなジャンルの第一線で常に結果を出し続けている仕事人たち27人分の仕事術の集大成。BRUTUS は期待を裏切りません。
多分日経AssocieやPRESIDENTあたりだと、営業や専門職、コンサルタント等のプロフェッショナル達に焦点を当てるのでしょうが、BRUTUSだけに、デザイナー、クリエイターといった「ものづくり」に関わる方たちにスポットライトが当たっています。
1人につき「仕事術三箇条」と称して仕事をするうえで心がけていることを紹介。表現の差こそあれ、かなり共通している部分があるなと感じました。以下、印象的だったものをランダムにいくつか抜粋します。
●アイデアは人に話す
●自分が一番面白い!
●オンとオフのスイッチは使わない
●アップデートフェチになる
●チームに指揮者はいらない
●ワクワクする仕事を選ぶ
●仕事の質は集中度に比例する
●すべての体験は仕事に合流していく
●アイデアの始まりはラクガキから
●隙をつくる
全員の仕事術を眺めてみると、自分(や仲間たち)が面白がりながら夢中になって仕事しないことにはいい作品(成果物・結果)は生まれない、ということを大勢の人が言っています。そして、面白がりながら仕事をするために、ある人は全てのタスクの進行状況をチームで共有する仕組みを編み出し、またある人は常に究極の域まで仕事効率化を図ることにパワーを注いで時間を創り出しています。
「整理するということは効率化するということなんです」(佐藤可士和氏)
よく言う「カイゼン」って、実はクリエイターたちの得意領域なような気がします。
週明けから色々試してみます。