日経新聞の「経済教室」の欄でも雇用、経済、統計、心理学系の記事で面白そうなものは後でまとめ読みしてます(当日読めよ)
その中で、最近読んだ記事では、
”就業支援は「性格力」重視で~真面目さ 雇用に影響”
(14/1/20掲載 鶴 光太郎慶大教授)
が、なるほどと思わさせられました。
(以下、同論文より一部抜粋あり)
ノーベル経済学賞の受賞者であるジェームズ・ヘックマンの研究によると、幼児教育のプログラムにおいて、ペーパーテストで測れる「認知能力」よりも、「非認知能力」 = 個人的形質(性格スキル)を向上させることで、その後の人生に大きなプラスの影響を与えるのだそうです。
そしてその後、幼年期だけでなく、青年期や職業訓練期においても視野に入れており、人の「性格スキル」は、遺伝的なものでほとんど変わらないとされてきたが、むしろ人生の中で学ぶことができ、変化することがあるというのです。
心理学者達の長年の研究によると、この性格スキルは、「ビッグファイブ」という以下の分類から成り立っているようです。(ヘックマン=カウツの論文)
●真面目さ(自己規律/粘り強さ/熟慮)
●開放性(好奇心/想像力/審美眼)
●外向性(積極性/社交性/明るさ)
●協調性(思いやり/やさしさ)
●精神的安定性(不安/いらいら/衝動が少ない)
これを計測されて結果をつきつけられたとしたら立ち上がれなさそうなのですが、確かに知能や学問的な能力より重要(伸ばすのが難しいという意味でも)というのもうなずけます。
記事内では、スウェーデン軍の兵士入隊(面接)時の失業状態の有無や賃金の高さと性格スキル/認知スキルの相関関係や、不況時において、徒弟制度に起源をもつ職業実習が盛んなドイツ、スイス、オーストリアの若年失業率が他の国々と比べて相対的に低かった、など、興味深い調査がいくつも紹介されていました。
ブログ執筆を粘り強く継続することができず、衝動的に書いては半年、1年と不真面目にさぼり、話題もくだらないことから小難しいことまで一貫性のないもので読者へのやさしさに欠けている時点で、僕の性格スキルはずたぼろだと思いますが、、認知スキルと比べて、後年(大人になっても)でも伸びしろがある、というヘックマン氏の研究成果にすがる思いで、これからもブログがんばろうと思います。