偶然メディアで取り上げられているのを見て、
心魅かれたのが、長崎県にある軍艦島(正式には端島・はしま)です。
明治時代より良質な石炭が採れる海底炭鉱により栄え、
全盛期には、わずか480m×160mという小さな土地に5,000人を超える
人々が生活し、当時の東京の人口密度のなんと9倍を誇ったといいます。
1974年の閉山以降、無人島になっているため、当時の建物がそのままの
形で残り、その外観が軍艦そっくりなことから、「軍艦島」と呼ばれています。
注目に値するのは、集合住宅・学校・病院・警察・繁華街・映画館・美容院
・寺院・プールといった、生活に必要な都市機能がほぼ全て島内に設けられて
いた点です。また、限られた土地で多くの人々が生活する必要があったために、
日本で初めて鉄筋コンクリート技術による高層住宅が建設されたのも、この島
でした。
エレベータ無しの10階建の学校は、小学校・中学校と続き、最上階が幼稚園
だったといいますから、幼稚園生たちは登校するだけで大変だったことでしょう。
島内の建築物の安全面での確認が一段落したため、今年4月より、
30年以上振りに、観光客の入島が認められているそうです。
チャンスがあれば、ぜひこの島を訪れて、先人たちの生活を感じてみたいです