グラスホッパー | ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

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人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

3人の殺し屋たちが登場する「ハードボイルド」小説です。


sideburnzのブログ-グラスホッパー


その名も「鯨」「蝉」「押し屋」。

登場人物たちの日常がやがて1つの結末に向かって収束していく

ストーリー展開は、もはや伊坂さんの得意とするパターンです。


タイトルにもなっているグラスホッパー(grass hopper;飛蝗;バッタバッタ)は、

幼虫時に狭い環境で密集すると、群生相という飛翔能力と集団性が高い

成虫に変化するそうで、これが、都市社会の喧騒の中で、凶暴性を増して

いく現代の人間社会に重ねられています。


作品自体のスピード感ある展開も良かったですが、伊坂さんの作品は

学術的な(本作では生物学?)思索・教訓・警告といいますか、示唆に

富んだ文体が盛り込まれているところも作品に引き込まれる理由でしょうか。


また、「鯨」の愛読書である、「罪と罰」は下巻の途中で挫折していましたが、

今度読んでみようと思います。


そういえば、「カラマーゾフの兄弟」も復刻?されてかなり売れている様子。

挑戦したい作品が目白押しです!ロシア