死神の精度 | ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

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人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

伊坂幸太郎の作です。本表紙もお洒落です。

ジャケ買いならぬ「表紙カバー買い」してしまいました。

sideburnzのブログ-死神の精度

人間に扮した少し変わった「死神」が、死を目前にした人間に会いにゆき、本当に死なせても

良いかを7日間かけて可否の判決を下すというお話。6つの短編から成り立っていますが、

それぞれの短編が実は時間を越えてつながっていたり、随所にさりげない伏線が張り巡ら

されていたりで、「さすが」という一言に尽きます。


話の最後で「ああそういうことだったのか」という気持ちになれる、期待感を裏切らない作品。

推理小説工藤ちゃんタッチの1編では、人間が持っていない能力を有する「死神」がいる設定だから

こそ成立しえるトリックが盛り込まれるなど、作品としての「緻密さ」も感じられました。


彼は「多作」なのにもかかわらず、今まで読んだ作品はどれも完成度が高いので、

まだ未読のものも多いのですが、次が楽しみです!

買い溜めしておいた「グラスホッパー」に挑戦です。