宮沢章夫さんのエッセイは面白いです。
プロフィール欄によると、演劇関係の方らしくて、その傍らエッセイを書いてます。
学生時代に知人に薦められて、別の本を手にとりましたが、長らくそのままに
なっていました。この年末に発売された新作がこの「アップルの人」。
想像以上です。「期待を裏切らない」とはこのことです。
Macユーザーである宮沢さんが、PCやインターネットに関する様々な出来事をテーマに
「そこに注目するか」とうならせるようなものに焦点を当てて語ってゆきます。
シングルCDを興味本位でCDドライバーに詰まらせてしまい、サポートセンターに苦情したり、
i-podなき時代に「カセットテープ」に録音されている意外な曲に心躍らせたり、何かの間違いで
アダルト関係の本を検索したら、延々と「オススメの本があります」とAmazonに推薦図書を紹介
されたり・・・。
この種のエッセイ・短編集は後で特に面白かったものを読み返したり、人に薦められるように
ページの角を折っているのですが、ほとんどが折ることになってしまいました。
他にも知っている限りで3冊ほど文庫になっているのですぐに読破しようと思います!