「仕事術の本を読んで仕事ができるようになりました!という人にお会いした
ことはありません」。この言葉がまず印象的でした。
日本初の独立系インターネット生命保険である、
ライフネット生命保険の副社長 岩瀬大輔氏の著作です。
彼は、ぼくの勤務している会社の全社員の前でお話いただく機会があって、
その時の印象は、「話がわかりやすい」「とにかく頭の回転が速そうだ」という
ことでした。目を見張るようなご経歴の持ち主にもかかわらず、全くおごる
感じもなく、きっと人望も厚い方なんだろうなと思います。
本書は、司法試験の「伊藤塾」で有名な伊藤真氏(の元でかつて教わった
そうです)との共著になっています。
彼が力説していたのは、
・「当たり前のことを愚直にやり続けること」
・「情報をただ集めるだけでなく、アウトプットにより力を入れる」
・「他の人の小手先のテクニックを真似るだけではダメ。」
・「自分の弱みを直視し、どんどん周りの人にカバーしてもらおう」
などでした。
在学中に司法試験に合格しながら、他人と違うことをやってみたいと
コンサル業界に飛び込み、投資会社を経て、前例のないビジネス立ち上げ
に挑戦するという、そのバイタリティを見習いたいものです。
ネット生保立ち上げの時にどんな苦労や壁があったのか、また、それに
立ち向かうために何を考え、どうしたのかについても語られているので、
本人の言うとおり「仕事術(ノウハウ)の本ではない」ですが、得るものが
非常に大きかったです。
会社のロゴも何か「優しい」感じの好感の持てるデザインです。
「インターネット」とか「IT」とかいうと、どうしても「無機質?」な冷たい
印象を感じますが、それをうまく払拭してくれています。
今さらですが、会社の「ブランディング」も大切なんですね