今回のBRUTUSは、「ブルータス大学開講」。
なじみのある大学ノートが表紙デザインになっています。
映画・映像・建築・スポーツ・サブカルチャー・アニメーション といった
各分野で活躍する講師陣を迎え、実際の大学での講義風景を紹介
してしまいましょう という刺激的な企画です。
ポイントは講師全員が本物の大学講師だということ。
あれほど退屈でさぼるのが当たり前だった大学講義も、
これならぜひとも出席したい!と思いました。
個人的には、しりあがり寿氏(まんが・アニメーション総合演習、神戸芸術
工科大学)の描かれた絵を見て即興でキャラクターを考えだしてゆくという
授業が面白かった。6人の登場人物から殺人事件のストーリー展開を考える
演習というのもあり、瞬発力と発想力が問われます。
もう1つ、伊藤ガビン氏(インタラクションデザイン基礎、女子美術大学短大部)の
新しいスポーツをデザインするという講義。チーム毎に全く新しい発想でスポーツ
を考案するという演習なのですが、現代人の「携帯依存」という生活スタイルからの
発想で、「背中に書かれた記号」いかに鮮明に写真撮影できるかでポイントを競う
という競技は、なるほどと思わせるものがありました。
悲しいことに、大学4年間で心打たれた講義というのは正直特にありません。
当時はいかに出席をせずに単位をとるかに全てのパワーを注いでいたので、
こんな魅力的な講義もなかにはあったのかなと思うとかなり後悔するところ。
卒業がかかった試験では、皆が
「○○教授の非常に素晴らしい講義はまさに私の心をとらえ、・・・」などと
回答用紙の余白びっしりと書きなぐってたのを思い出すとなつかしくなりますね。