2年間撮り溜めた熊本の風景をご紹介する第2弾。。。
今日は、南阿蘇村にある「アスペクタ南阿蘇」で、今年の3月初旬に撮影した“河津桜“です。
南阿蘇村にある「アスペクタ南阿蘇」は、後に公的年金流用問題が発覚した「グリーンピア南阿蘇」の敷地内に熊本県が1987年に開設した野外劇場です。厚労省の天下り先であった年金福祉事業団による杜撰な経営の結果、2003年に莫大な赤字とともに「グリーンピア南阿蘇」は廃止されましたが、熊本県出身のカントリー・ミュージシャンのチャーリー・中谷氏を中心として存続運動が起こり4万人の署名を集めた結果、南阿蘇村が土地を購入し、県に無償貸与するという形で残される事になったようです。現在は、アスペクタ管理運営協同企業体によって管理・運営されています。
さて、この「アスペクタ南阿蘇」の河津桜は、南阿蘇村出身で千葉県で建設業を営んでおられた長野貞春氏が、「南阿蘇を日本一の桜の里にして多くの観光客に訪れて貰い、地域の活性化を図りたい」という熱い想いから、2008年に1万本の桜の苗木を南阿蘇村に寄贈した事に始まります。そして、16年後の今日、地元の方々の手入れもあり、その苗木がこうして美しい花を咲かせてくれているのです。
その後、南阿蘇村や熊本県等によって少しずつ桜の種類も増やされ、現在は熊本県内でも有数の桜の名所になりました。
バブル時代に官僚が自らの天下り先とした年金福祉事業団が、大手ゼネコンとの利権で国民の公的年金を湯水の様に使って建設し、杜撰な管理・運営を行った結果、莫大な赤字を残して潰え去った「グリーンピア」。。。
この赤字は、少子高齢社会の今日、年金受給年齢の引き上げや支給額の引き下げに繋がっているだけでなく、1000兆円を超える累積赤字にも繋がっています。
そして、悪魔の所業とも言える行った国賊どもは、罰せられるどころか、公務員としての退職金と恩給、そして天下り先からの退職金、さらに60歳から高額の年金を貰いながら今ものうのうと生きている事でしょう。
しかし、その「グリーンピア」の跡地に、故郷の活性化を願い、桜を寄贈した長野氏の熱い想いが文字通り桃(桜?)源郷の世界をもたらし、多くの人々の心を癒してくれる・・・
世の中、捨てたもんじゃない。