住友林業で建てた我が家も今年で5年点検を迎えます。

拙いブログにご丁寧なコメントを頂いている方から、結露についてのご質問がありましたのでせっかくですから5年目の節目として、住林の家の結露について報告させて頂きます。

ただ、我が家の場合には一昨年の熊本地震で見た目には分からなくても大なり小なりのダメージを受けていますので、断熱材等の歪み等が当然考えられます。

従って、住林の家の一般的なレポートにはならない事を最初にお断り申し上げておきます。

 

まず、住宅の断熱性能は次の8つの条件によって左右されると言われています。

※【http://housewalker.info/206.html】より。

  1. 断熱材そのものの性能(熱伝導率は?)
  2. 断熱材の厚み(何ミリか?)
  3. 断熱材の施工精度 (雑な仕上げになっていないか?)
  4. 開口部(窓)の性能 (アルミサッシ?樹脂サッシ?)
  5. 開口部の大きさ (開放感を求めすぎていないか?)
  6. 開口部の数 (やたらと窓が多くないか?)
  7. 吹き抜けや勾配天井 (中気密・中断熱では採用を見送る!)
  8. 玄関ドアの性能 (高断熱仕様か?)
コレに基いて国が定めた断熱性能の地域区分図が下の地図になります。
 
「住宅断熱性能 地域区分 地図」の画像検索結果
 
コレによると、熊本を始めとして西日本から関東地方の大部分に地域は断熱性能区分がⅣ地域になります。
トコロが、まめ八の家は住林お得意のキャンペーンによって断熱性がⅢ地域(中部・北陸・南東北地域)になっています。
また、オプションで全ての窓ガラスを合せガラスの防犯ガラスにしたことに加えて、エネファームのキャンペーンによって床暖房にしてあります。
従って、我が家の場合、一般的な住林の家に比べると断熱性能的には高性能であると思われます。(自慢みたいになって申し訳ございません。お願い
そのお陰か、家を新築してから5年の間、浴室など極端に湿度が上がる場所を除いて結露は一切見られませんでした。
また、暖房も床暖房だけで室内温度が18℃程度に保たれているお陰で暖房器具は一切使用していません。(ただし、床暖房が設置されていない子ども部屋はエアコンの暖房を使用しています)
 
トコロが、一昨年の熊本地震以降、残念ながら一部の部屋の窓ガラスと玄関ドアの周辺に結露が見られるようになりました。
結露の程度も、リビング・ダイニングなど床暖が効いている部屋と寝室の窓ガラスは雫が垂れる位に結露が出来るようになりました。
ただ、不思議と暖房をつけている子ども部屋や床暖が付いていない場所は窓の四隅が曇る程度の結露が観られる程度です。(不思議な事に床暖が付いていない2階の寝室が結露は最も酷い・・・)
 
コレは、一昨年の熊本地震で、家の構造に歪みや断熱材が損傷し、家の気密性能と断熱性能が低下している結果でしょう。
2回にわたる震度7の激しい揺れと、その後に続いた震度6~5の大規模な余震、そして4,000回に及んだ小規模な余震によって、点検では分からない程度の隙間や歪みが窓などの家の開口部を中心に発生しているものと思われます。
まぁ、家が倒れなかっただけでも良しとしなければならないのでしょうが、やはりアレだけの揺れを受けるとタダでは済まない・・・という事です。
 
当然、こうした目に見えない損傷については住宅の補償は勿論、地震保険の適用は出来ません。
まぁ、ハッキリ言ってしまえば泣き寝入りです。
ただ、家が壊れなかっただけでも恵まれているという被災地の状況下では、こうした贅沢の範疇に入る様なクレームは口が裂けても言うことが出来ませんし、望むべくもありません。
 
もし、あの地震が無かったら恐らく結露(断熱性能と機密性能の低下)は発生していないと思います。
コレは、高気密・高断熱を売りにしている某工務店の家についても全く同じ事だと思います。
地震の揺れって、一度体験してみると分かるのですが、断熱材がズレるとか歪むなんてレヴェルではなくて家自体が歪んでしまうレヴェルですから。。。あせる
グラスウール系の断熱材をホチキス留めで使用していようが、発泡スチロール系の断熱材を詰め込んでいようが大差はないと思われます。それどころか、機密性能を上げるために隙間なく建てられた家の方が、家全体が歪んだ時の歪みは却って大きくなってしまった事でしょう。
そういうワケで、5年程度では住林の家の断熱性能は大きな地震でも無ければ極端に落ちる事はない・・・どいう事だけは言えそうです。
 
次に、ネットで住林の家が叩かれるもう一つのネタである家の外壁に発生する苔についてですが、コレについては住林の家であるまめ八の家の北隣の家を例にしてお話をさせて頂きます。。
まめ八の北隣の家は住友林業の家です。
十数年前に新築されました。
最近、北側の屋根の瓦とサッシの納戸に緑や黒の苔が目立っていました。
そして、昨年の初夏に外壁の掃除をされたのですが、瓦には緑色の苔が既に発生しています。あせる
ただ・・・
築後10年以上経っても外壁(多分、シーサンドコート)には苔は全く発生していません。
苔が発生しているのはあくまで北側の瓦だけです。
ついでに申し上げておけば、我が家の外構の塀も太陽光が当たり難い北側の壁面(通常のモルタル)には既に緑色の苔が生え始めています。そして、住友緑化に外構をお願いしたお隣さんの塀には苔が全く発生していません。あせる
我が家の塀は、今年初めに高圧洗浄機を使って除去を試みましたが完全には落ちませんでした。
つまり、住林のシーサンドコートは通常のモルタルより苔の発生に対して耐性があるという事なのでしょう。
この点に関しても、ネット上で言われる程住林の家の性能は悪くないみたいです。
ちなみに我が家の外壁はタイルにしてあるので、タイルの剥がれは勿論、苔や汚れも一切ありません。グッド!
ついでに言っておくと、住林の家は床材に無垢材を使うと床鳴りが酷いという評判をネット上でよく見かけますが、まめ八の家はトイレやランドリーを除いて全て無垢材を使っている上に、一階の大部分には床暖を入れてあるにも拘わらず、この5年間(震災後も・・・)床鳴りは一切ありません。
 
ただ・・・
5年間、住林の家に住んで不満な事はサッシのゴムパッキンが弱いような気がします。
ゴムが劣化して隙間が生じるのではなく、サッシと桟のゴムパッキン同士がくっついて窓が開けにくくなるのです。ダウン
住林の家の窓は三協立山製ですが、この部分はウィークポイントでしょうね。
 
以上、5年間、実際に生活してみた住林の家の嘘偽らざるレポートですが、住宅の場合、実際に施工した大工さんや現場責任者の、腕・経験・責任感によってその性能が大きく左右されてくると思います。
また、アフターサービスにしても支店や担当者によって大きな差があると思われます。
住友林業程の大きなHMになるとある程度、ソレは仕方が無い事なのかも知れません。
ただ、住林が優れている点は、こうした支店や現場の温度差に対しての救済措置が講じられている事だと思います。
支店や現場施工業者の対応に不満があれば、本社のサポートセンターに連絡を入れれば直ぐに対応してくれます。
例えば、我が家の場合、築後2年で、住宅のメンテナンスを担当する住林ホームテックの担当者が交代したのですが、後任の担当者が余りにもいい加減な方だった(・・・というか奥さんとソリが合わなかった)ので、本社サポートセンターに相談したトコロ、直ぐに担当者を変えてくれました。
こうした点は住林の良い点ではないかと思います。
 
1月後半にはいよいよ5日年点検を迎える我が家。。。
さてさて・・・
どんな点検結果になるのやら。。。あせる
点検が終わったらまたレポートしたいと考えております。