モーニングフェイズ~素敵な朝[No.328] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ

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表題はアメリカのミュージシャンであるベックの曲である。ゆったりした、落ち着きを与えてくれるような、1日を始めるのにぴったりの曲である。今朝、散歩をしながら聞いていた。ここ数年、辛い朝を迎えることは少なくなった。これから始まろうとする憂鬱な1日を思うことで引き起こされるイラつき、絶望、過度なプレッシャーによる吐き気、そんな残念とは距離を置くことが出来ている。食欲は旺盛、体重はむしろ増加傾向。何より朝に散歩ができる今の生活に満足している。

 

 

かつての自分とは対照的なライフスタイルである。社畜。自分は優秀ではないから、ガンバリで以って認められたかった。他者からの過剰な要求にも従順に従いまくっていた。認めて欲しかったから。そんな便利な自分だったから、お荷物が、次から次へと自分のところに置かれていくようになった。そんな散らかった場所を片付けようと奮闘を続けていたが、いつしかバカバカしくなってしまった。何か自分だけ多くない?と。最初は自分が至らないから片付かない、またお荷物を置いていく側からも、そういう表現をされるものだから、それを信じて疑わなかった。

 

運悪くブラックな環境に身を置いてしまった場合、疑うことが肝要だ。長い間、同じ場所に同じ人と一緒にいると、良くも悪くも考え方が同じになってくる。不可解も普通に感じるようになる。つまり、慣れてしまう。むしろ不可解への疑問の声をウザく感じるようにさえなる。何を面倒なことを言っているんだ?と。非常に危ない。そんなだから下手すると、一生閉じ込められてしまう。テレビのゴシップニュースを賑わせるカルト宗教みたいに。

 

自分の運命は他人に握らせてはいけない。自分で握っていないと

 

そのためには労務や公正取引に関する最低限の法律をおさえておくといいと思う。事細かに不平不満を主張するクレーマーになってはいけないけれど、ブラックな環境にロックされた時のちょっとした武器になる。自分一人で悩んだってロクなことない。頭の中は組織によって洗脳されているものだから、下手すると、自分が悪いんだ、そんなふうに思わされてしまう。最低限の知識を持ちつつ、専門の相談(通報)窓口に駆け込み、アドバイスをもらいながら、バランスのとれた感覚を取り戻さないといけない。

 

ブラックな組織で用いられる「常識」という言葉は非常識であることが少なくない
 

会社や他者に依存することなく自立を維持していくためには交渉力が欠かせない。それを実現させるのが競争力である。ヤバい組織、個人と距離を取る、「それ、おかしくない?」に対して「オマエこどきが何言っちゃってるの?」と言われないために。不可解な人が引き起こす不可解な環境による不可解な状況から脱するためには、不可解でない人から必要とされないといけない。でないと、いつまでも不可解な人に頭を下げながら、安く使われていないといけない。だから誇れる能力に基づいた競争力が必要だ。

 

 

組織にロックインされてしまうと組織による指示に対しては、とてつもない時間と労力を厭わない反面、今、所属している組織に直接関係のない、自分に向いている、今後の飛躍のきっかけになりそうな能力の研鑽に興味を持たない人が多いような気がする。私も直接、業務の遂行に関係のない勉強をしていて同僚から意味不明、無駄みたいなことを言われたことが幾度かある。そんな環境では組織への依存を断つのは簡単なことではない。現状の組織に不満があるのであれば、将来の重要(②)に少なくない時間を割り当て、現在の些細(③)に多くの時間を奪われないように強く意識することが大切だと思う。

 

明けない夜はない