新陳代謝~常に新たに[No.325] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ

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このところ、半年ほど前に飼い始めた犬のトイレの失敗が多い。その度に床に敷いているカーペットを汚すものだから、カーペットは毎日のように洗濯され、皮肉なことではあるけれども、常に綺麗な状態が保たれるようになった。

 

 

似たようなことで、水をたくさん摂るようにすると健康に良いという話がある。脂質や糖、塩分といった体にとって悪いものを頻繁に外に排出することで体内が綺麗に保たれ成人病を予防する効果があるそうだ。

 

もう一つ、似たような話で、ある大手中学受験の学習塾は1ヶ月に1度行われるテストの結果順に毎月クラスが変わる。そんなだから子供間の競争意識も物凄いらしい。子供のうちからそんなに競わせなくても・・・って声が田舎の牧歌的な家庭のおばあちゃんから聞こえてきそうだけど、継続的な努力の源にはなりそうだ。

 

以上のような事とは反対に、企業の雇用は最近幾分、転職が増えてきたものの、終身雇用に守られ留まる傾向は未だに強く、新陳代謝は鈍いままである。働かないオジサンを「妖精さん」と揶揄する言葉があるらしい。人手不足で倒産する企業が少なくない今、余剰と不足が混在する非常に勿体ない話である。

 

岸田首相が頻繁に口にする「新しい資本主義」の真の狙いは雇用の流動化の実現にあるように思えてならないのだけれども、それをそのまま言ってしまっては、絶大な既得権者である正規雇用の労働者の終身雇用という安心を奪うことになり猛反発をくらってしまうものだから、そのトーンは控えめだ。このように人材を上手く活かしきれていないことも影響してか、1989年のバブルの時は世界の時価総額ランキング50に日本は32社もの企業がランクされていたが、今はトヨタ1社のみである。守りの意識の強さ、減点主義、組織のサイロ化、そんなことが人を一箇所に留まらせ、企業は硬直する。

 

私は日常のルーチンとして、英語を朝に1時間と夜に30分、日経新聞に1時間30分、英字新聞に30分、経済誌に30分を割り当てている。多少の追加、変更はあるものの、ここ数年ほぼ変わることなく毎日、続いている。というと聞こえがいいが、折角これまで続けてきたのだから、今さら止めるのは勿体ない、そんな惰性で以って続けてしまっていることもある。その時に必要としている情報、今後の展望、そんなことを加味した上で新たな必要を始め、新たな不要を諦め、新陳代謝を高めていかないといけない。下部リーグの上位チームを上部リーグに昇格させ、上部リーグの下位チームを下部リーグに降格させることで最高を保つサッカーリーグの運営のように。

 

時間はつくり出すことも、ため込むこともできない。

 

メンバーの新陳代謝が活発なprimal scream