ギミック(仕掛け)〜裏がありそうな[No.216] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
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4月の上旬にレモンジーナというジュースが2日間で年間売上目標を超えてしまったことで生産停止となり話題になりました。2月にはハーゲンダッツ「きなこ黒みつ」が同じようなことになりました。


一部では話題性を狙ったメーカの「仕掛け」だったのでは?と噂されていました。私も「えっ、2日で1年分?なら飲んでみたい!」って、条件反射的に思ってしまいました。一方で飲んでみたけど格段に上手いワケでもないといった声を何人からか聞きました。メーカのギミックなマーケティングだったのか?それとも販売予測を裏切る大ヒットだったのか?真相は闇の中です。

私個人の勝手な私見ですが、あまりにも見え透いたやり方はステマみたいなことでメーカの信頼を失墜させてしまいます。とはいえSNS等によるバイラルマーケティング(口コミ)を上手く活用したい、だから商品への自信はあるにも関わらず、販売見込・生産数を少なめに計画しておいて、今回のようなことをある程度、意図的に起こしたのかな?と予測しています。

生産計画を少なめにしておくことで、もしヒットすればメーカーとして生産停止による機会損失(※)はイタいですが、その一方で今回の件のように話題性・ジラシによって消費者の心に強く差し込むことができるメリットがあります。逆にヒットしなければ原料や生産設備の無駄を最小限に抑えて無難にやり過ごすことができます。つまり、どっちに転んでも大けがしないですし、ヒットすればお客さんに強烈に訴求できる賢い作戦なのかなと思いました。ただし「仕掛け」としてお客さんにソッポ向かれなければのことですが。そうならないための良いあんばいが重要なのかなと思います。

※機会損失とは本来であれば販売できたにも関わらず品切れ等によって販売できなかったことによる損失。

日本はこれまで右肩上がりで経済・人口が成長・増加してきたので、国内の豊富なお客さんに売っていればいいということで、海外にはあまり目が向いていなかったようです(最近は変わりつつありますが)。そんな中で、国内のお客さんにたいするアピール競争が年々激しさを増していった結果、アピールされる側、つまりお客さんはウンザリしてしまい、ギミックな広告がスルーされるようになったって話を最近、伺いました。じゃ、どうしたらいいのか?私は、さりげなさとか日常性を背景とした共感がポイントなのかなと考えています。


チョット怖い「時計仕掛けのオレンジ」

タネも仕掛けもあって当たり前の手品。海外では「仕掛けを前提として楽しもう!」一方、日本では「何か仕掛けがあるはず、絶対あばいてやる!」ってスタンスで手品を見るという話を聞いたことがあります。日本人は随分と「仕掛け」に過敏になっているようです。世の中の???なムーブメントも、そんな姿勢で臨むことで少しオモシロいことが見えてくるのかもしれません。

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