お金を払うこととは?[No.214] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
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マーケティングの勉強をしていてお金を払ってモノを買う目的は、物理的なモノにたいしてではなくて、それから得られる利便性、満足にたいしてであると述べられていた。言われてみればナルホドだけど、妙にこころに響いてしまった。

百貨店で洋服を購入する理由は何でも置いてある品揃えとか考えてしまいがちだけど、家族全員が楽しめるレジャー空間として考えることもできて、そうなってくるとディズニーランドも競合になってくる、みたいなことらしい。そんなで考え方次第で、集客の対策と、その効果も全く違ったものになるだろうな、と思う。少し引いて広い視点をもたないと!って感じた。

僕はかつてtype2という通称、ワーゲンバスに乗っていた。ポンコツのワリに価格はそれなりだったし、維持費もまた、それなりだった。デザインの素敵さに惚れ込んだのは当然のことだったけど、人と同じは嫌だ!っていう思いも多分にあったのかもしれない。走行中にドアが開く、雨もりする、ガソリン漏れる、オーバーヒートで走行不能と、普通の車ではあり得ない、えっ?な経験をしたものだ。その一方で、独特のエンジン音、クラシックな内装、奇抜なカラー、デザインによる希少性、他と同じでないことは僕を満足させた。スノッブ効果(※)。

※)人と同じモノは欲しくない、違ったモノを所有したいってことで、入手困難であればあるほど需要が増え、大衆化するにつれ需要が減ること。


自分にお客さんがお金を払う理由って何だろう?って、強く、強く、意識して、僕がお金を払っていただきたいと考えている自分の価値に対して惜しみない努力を続けていきたい。そんな結果として、技術的な造詣とアートな感覚と経営的なアドバイスのバランスが素敵ですね、なんて言われたら気絶するほど感激してしまう。あまり、安いとか、何でもしてくれるからとか、呼んだらすぐに来てくれるからとか、そういうことを自分のウリにはしたくないなと思う。とはいえ起業の駆け出しの今、そんな贅沢なこと言ってられないけど。徐々に自分の望むようなポジションを確立できたらと思う。

いつの日か、といってもそんなに遠くない未来に、競合の見積もり額の1.5倍の金額でも競り落とせる自分でありたい。値段じゃないですよね?ってことで。


スノッブな音を鳴らすvelvet underground


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