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「週4時間」だけ働くという刺激的なタイトルの本の中で紹介されていた言葉。あれこれ手を出さないで、これだ!に集中した方が結果は素敵になりますよ、ということである。
分かりやすく表現するため、かなり大げさに例えてみると、ある音響機器メーカーが、スマホ用のクールなデザインのスピーカーを開発したとして、ヨドバシカメラとビッグカメラに卸した。当初はまずまずの人気で高価格で売れていた、が、しばらくすると徐々に2つの店の間で価格競争が激しくなり価格が下がっていった。それに伴いブランド力も低下し、売上数も低下、やがてそのスピーカーは十分な利益をメーカーにもたらすことなく市場から姿を消した。
もし、最初にこういった末路を予想して慎重に販路を検討し、ヨドバシかビッグのいずれかに絞っていたのなら、急激な価格およびブランド力の低下を招くことなく、ゆったりとしたペースではあるものの長期にわたってコンスタントに利益をメーカーに与え続けることが出来たかもしれない。
このような戦略は、本の中で目的は新規顧客の獲得ではなく利益の最大化だと説明されていた。一時のブームより、ゆったりと求められたい、そんなふうに思った。突然炎のごとく燃え上がる愛よりも、日常のフワッとしたそれを望むように。
僕の心の中でゆったりと響き続けるpet sounds
iPhoneを創っているアップルは、このような方法でブランド力、価格の維持を行っているように思う。おそらくアップルはやみくもに販売店に卸すことはなく、アップルブランドへの思いを理解してもらえる販売店を厳しく選別しているはずだ。アップル商品を売っているお店って意外と少ないし、売っているお店は特別なブースを設けて、ハイセンスな雰囲気を醸し出しているから。もちろん、競合に負けない商品力が、まずはあってのことだけど。
また「週4時間」だけ働くの中で成果の80%は労力の20%からもたされることが多いと書かれている。効果的な20%を判断するのは難しいけども、今の僕の行っていることは、成果の80%をもたらす効果的な20%なのかという問いを常に自分に投げかけ、より効果的な20%に自分資源をぎゅっと集中させて、どうでもよい80%を適度に放っておける自分でありたい。
僕はアプリを作る仕事をしていて、大好きなプログラムを書く作業をやらないことにした。それを極めようとすると、そればかりになって人と関わることが疎かになってしまうから、お金も時間もない今の僕の状況においてプログラムに没頭することは有効な20%ではないと判断した。だからプログラムを出来るだけ行わない方法を模索し、そんなスタイルを試している。今の僕にとってプログラムを行わないことは最善の選択だと信じているけど、ひょっとしたら1年後にはプログラムに熱中しているかもしれない、あくまでも今時点での選択である。
何かを捨て何かに集中しようとすると、プラスの見返りにマイナスも当然のことながら発生する。そういったマイナスを殊更に騒ぎ立てプラスを無視する無責任な声をタマに耳にすることがある。そんなポピュリストみたいな人の不満のはけ口にされないように、絞りこまれたシンプルな表現で訴えていくことの大切さを強く感じる。20%しかもたらさない80%に費やすくらいなら、もっと他にやらなければいけないことがあるんだ、みたいな"複雑" なこと言って、意味分かんないって叩かれるのは残念すぎるから。
iPhone/iPadの業務用アプリの開発会社を起業しました。 社名:Radical Balance(ラジカルバランス)株式会社 調和だけではつまらない、極端だけでは怪しい、だからいい塩梅でってことでネーミングしました。下記ホームページにそういった思いを綴っています。 ホームページ http://www.radical-balance.co.jp https://www.facebook.com/radical.balance.co.ltd 連絡先 tjibiki@radical-balance.co.jp ご興味ございましたら気楽にご相談ください。 |
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