パブロフの犬〜主体的、選択的でありたい[No.190] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
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パブロフの犬とはソ連の学者パブロフが行った実験が名前の由来になっていて、犬に餌を与える前にメトロノームを聞かせることを習慣化すると、犬はメトロノームを聞くと唾液が出る、つまり刺激に対して繰り返し経験、学習させることで無意識に決まった反応をしてしまうということである。こういったことを条件反射という。常識という刺激にたいして、伝統、風習に基づいた経験を重んじて、考えることなく「そういうもんだ」と受け容れてしまうことを揶揄する言葉として先日読んだ7つの習慣という本では使われていた。


イワン・パブロフ

常識は考える手間を省いてくれる一方で、いつも皆に対して平たく正しいワケではない。そんな例を3つ挙げてみた。

1つ目は運動する時に水を飲んではいけないという過去の常識。嘘だと思うかもしれないけど、僕が小さい頃は当たり前だった。夏の部活で喉が乾いて乾いて我慢できなくて、こっそり水飲んだ後に走ったら横っ腹痛くなって、「どうしたんだ?」って聞かれて「水飲んでお腹痛い」って白状したら、こっぴどく叱られた。今の常識で考えるとチョット怖い。

2つ目は丸暗記で得た知識は役に立たない、大切なのは応用力っていう常識。色んな意見があると思うけど、僕は過去に丸暗記した知識が随分と後になって、新たに体験したことや入ってくる情報と結びついて自分として「こう思う」の選択の材料になっている。もし知識がなかったら新たにやってくる情報に対して無関心でスルーしてしまうこともあっただろうし、選択が浅はかなものにもなってしまうこともあっただろう。そんなひっかかりのないの、なんだか寂しい。だから、丸暗記を含めた知識を僕は否定しないし、詰め込めるだけ詰め込んだらいいと思う。

3つ目は似たような話で資格はいらないという常識。これは何度も何度も聞かされてきた。資格とったら、それを看板に仕事が絶え間なく舞い込んでくる、そんな考えにたいしては確かに妥当な意見なのかもしれない。

僕は中小企業診断士という資格の取得を目指している。システムエンジニアをしていると多様な方に意志を伝え響き合わないといけない。現場の方、管理している方、経営している方。僕は技術にはそれなりという自負はあったけど、経営について、つまり競争戦略、財務、組織の管理、法律、そういった知識が浅かったので、経営寄りの話になると尻込みしてしまい、対等なやりとりができていない自分に不甲斐なさを感じていた。システムを作る時に経営を無視することはできない、というかシステムを作る上での土台になるものである。だからお金も、時間も犠牲になるだろうけど、得られるものはそれ以上だって判断して自分に投資することを「選択」した。

実際にある程度、勉強していて、オモシロすぎ!ってことは資格の取得に関係なく深掘りしたりもすることで、新聞読んだり、人と話す時の情報の入り方、受け止め方が随分と前の自分と比較して違ってきたなって実感している。どんな違いかというと、色んなことに対して否定的な捉え方が少なくなった。自分と異なる考えを持っている人に、こういう側面もあるよな、だってこういう違いがあるんだもん、みたいに思えることが多くなった。つまり広く知る、感じることで寛容になった。だからトータルで考えたら無駄なんて僕は思えない。

僕は何か判断する時に

良い面 ー 悪い面 > 0 だったらやる。

基本的にそんなふうに”条件反射的”に考えている。

7つの習慣の中でナチスの強制収容所にとらわれていた心理学者のヴィクトール・フランクルは仲間、家族が次々と処刑されていく中、自らも拷問を受けながらも、将来の解放後の夢を思い描くことで希望を持ち続けた。肉体的、物理的にはナチスは私達を支配できるけど、気持ち、内面は自らの「選択」によるもので、決して彼らは私達を支配できない、といった強い意志を周囲に拡げ勇気づけたそうだ。


ジョンの流されない意思を感じる曲

同じく7つの習慣問題の原因を遺伝とか外部環境とかのせいにしたって何も変わらないでしょ?みたいなことが書かれていた。自分ではどうしようもないことも確かにあるけど、自分にも原因があるにもかかわらず、それを自分ではどうしようもない常識のせいにすることで、結果も「せい」によってそのままであり続けるのって残念なことだ。自分でどうにか出来ることは強く意識して変えていかないとって思いたい。

常識は大体の人にとって、それを受け入れとくと楽なんだけど、必ずしも皆に当てはまるワケではなくて、今回のこのケースは僕にとって大体として済ましてしまってOKなのかな?もしかしたらそぐわないかもしれない、だから、うーん何か変だな?って時は「何で?」って考えて「選択」しようと思っている。ひねくれ者って言われるかもだけど、そんなことが、差別化につながると思っている。何となく思わされてしまって、結果は人のせいなんての、僕は嫌だから。

自分で選べば責任も自分。だから頑張れる。


iPhone/iPadの業務用アプリの開発会社を起業しました。
社名:Radical Balance(ラジカルバランス)株式会社
調和だけではつまらない、極端だけでは怪しい、だからいい塩梅でってことでネーミングしました。下記ホームページにそういった思いを綴っています。
ホームページ
http://www.radical-balance.co.jp
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連絡先
tjibiki@radical-balance.co.jp
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