指示と質問〜気づきの大切さ[No.180] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
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今日から長崎に家族で旅行に来ている。ハウステンボスの美しい夜景を見たいなということで。長崎と言えば原爆の悲惨さ、平和への祈りといったイメージが強い。それに関連して今後予定されている?防衛に関する憲法改正について考えていたら、最近僕の頭の中の一定の部分を占拠し続けている「指示と質問」に考えが及んだ。

指示を受けると(下手すると意味とか何も考えることなく)忠実にその通りにこなすことが優先される。一方、質問されるとなぜ?を考えて意味を見出した上での行動につながる。日本の憲法は敗戦直後の極めて弱い立場の中、戦勝国であるアメリカの指示のもとで作られたため、軍国主義への再発防止の観点から防衛を含む軍事的行動が過剰に抑制されている。敗戦国だから指示通りにならざるを得なかった、質問を投げかけてくれるような眠たい状況ではなかったのだろう。色んな議論あると思うけど他国から指示のもとで作られた昔のルールを今の国際情勢に適合させるため自国で考えなおすことに僕は違和感を感じない。


歴史を鑑みると抑止力の均衡が平和(平穏)をキープする一方、力の差は支配のための争いの要因になる。もう一度、平和にたいする質問を自分たちに投げかけて議論を深めるタイミングだと思う。僕は日本の防衛上の傘となっているアメリカの国際的な影響力が低下し、防衛上の制約の多い憲法が足かせとなっている状況下で、核を持たない、さらに防衛(軍事)力を極端に増強することはないだろうから、外交を通じて均衡を作り出す必要があって、そのためには集団的自衛権の容認は有効な手段の1つだと思う。まだ愛とか正義とかそういうことが通用しない、つまり隙あらばって勢力が少なくないから。社会において無知とか弱さにつけこむ、こざかしい人がいなくならないように。

次に仕事の話。僕は若い頃に同じシステムエンジニアの先輩から「プロジェクトを上手くやるにはどうしたらいいか?」って質問されて僕は暫く考えこんで「技術を極める」って答えたら「技術はもちろんのことだけど若いうちは様々なシステム(人)と接して人の感情の機微みたいなものを感じとれるようになった方がいい」みたいなこと言われて、ひどく心を揺さぶられた。社内での異なる職種間の協力関係、同一組織内での上下関係、お客さんや外注さんとの利害関係、といった常識とか立場が異なる中で人の様々な感じ方を、色んな立ち位置から、なんで?なんで?なんで?って考えまくることができたのは、その言葉のお陰だ。

また僕は以前、嫌味な上司から嫌がらせを受けていて少し離れた方への相談の機会があって、その時に巧みに質問されて普段なら人に話させない自分の心の奥にしまっておいているようなことまでスーッと話してしまったことがある。まるで僕の心のすみずみまで分かった上で先回りして「なるほど、ということは~だから~ということだよね。じゃ~はどういうことなの?」みたいな質問の繰り返しによって導かれ心の奥までえぐられた感じだった。結局、嫌がらせの原因は嫉妬という結論だった。当時は何で僕ごときに嫉妬するんだ?って疑問も少しあったけど、後になってから、そうだったんだろうなって思うようになって楽になった。自分に原因があって彼の嫌がらせがあったのかな?ってことでモヤモヤしていたから。でも、そう思えるようになると今度は怒りが膨らんでしまったり・・・。人の心は複雑だ。

自分を客観視するのって難しい。場合によってはゴシッフ°みたいな薄っぺらさに心乱されてしまったりする。だから洞察の鋭い人からの気付きをもっと大切にしないとって思う。

このような質問の効力って教育に活かされると強烈だと思う。僕も子どもたちにもっと上手く質問して気付きを与えないとって思う。また教える時も結論だけでなく、根拠、背景、過程、近いトピックス、そういうことも合わせて伝えてあげないとダメだなって凄く思う。忙しかったり息子の理解が遅かったりするとイライラしてしまって「そんなことに理由なんて必要ないんだ」みたいな雑な対応をして自己嫌悪になってしまったりすることもあるけど。相手目線をすっ飛ばし続けると将来にツケが回ってくるぞ!って自分に言い聞かせている。

点より面で教えないと。少々時間はかかるけど効果には雲泥の差があるだろうから。

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