データは過去しか語らない[No.163] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
ーーーーーーーーーーーー
最近、ビッグデータと言う言葉が流行っている。ビッグデータとは簡単に言うと蓄えられた大量のデータを分析することで意味を見出して様々な目的に利用することである。

例えばオンラインショップで商品を買い物かごに入れると表示される「この商品を買った人はこんな商品も買っています」みたいなオススメ情報は過去の購買情報を分析して商品同士の関連の強さをはじきだすことで実現されている。

ビッグデータを活用して今後どんなモノが、どうしたら売れるんだろう?といったマーケティングに活用して売上をのばそう!といった動きが活発である。

そんなビッグデータではあるけれども以前、日経新聞の特集記事で次のようなことが書かれていた。

未来を見通すにはデータではなく歴史を通じた盛衰の原理から学ぶしかない。

本質を突いた言葉だなって衝撃を受けてしまった。かつてアップルのスティーブ・ジョブズや、SONYの盛田昭夫は次のような主旨のことを語っていた。

消費者は自分たちが欲しいものをわかっていないし、彼らが欲しいと言ったものを提供してもそれは後追いで、新しいものを見せて初めて欲しいと感じさせることができる。


過去からの延長上にある短期的な将来を予想するにはデータ解析は有効だけど、パラダイムシフト(※)を伴うような変化に対してそれはあまり役にたたなくて、必要なのは人間を深く理解した上で試行錯誤を繰り返すことだと思う。

(※)パラダイムシフトとは当たり前だったことがそうでなくなって新たな価値観が生み出されるような革新的な変化のこと。

パラダイムシフトを感じるストーンズのSympathy for The Devil

流行はバブルを生み、行き渡ってバブルだと分かるとサーッと一斉に引いていく。

いつもありがとうございます。何かお感じになられましたら押してくれると嬉しいです!前に進むエネルギーになりますので。
ブログランキング・にほんブログ村へ