Don't Look Back in Anger〜過去から今、そして未来へ[No.162] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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英ロックグループOASISの曲。直訳で「怒りで以って 過去を振り返るな!」彼らが、そのような意味で作ったのかどうかは分からないけど、僕は納得いかない時、自分を鎮めたい時によく聞いた。


でも、いくらお気にい入りの音楽聞いたところで忘れられないことがある。だから無理して消さなくてもって思う。消えないものは消えない。自分の不甲斐なさ、ワケ分かんないパワー、に対する怒り、悔しさをエネルギーに頑張れることがある。OASISの名曲たちは、そんなことが根底になっているのは間違いない。そういう感情表現がロックだから当然なことだけど。

2005年のパ・リーグのプレーオフで惜しくもロッテに敗れたソフトバンクの城島はグラウンドでロッテの選手たちが歓喜の声を上げている姿をベンチから見ながら、うつむいている同僚に「この悔しさを自分の目に焼き付けておけ!」って肩を叩いてグラウンドで舞い上がっているロッテの選手たちを正視させていた姿が妙に格好良かった。長い目でみて、きっとその瞬間は彼ら敗者にとって、必要だったんだと思った。臥薪嘗胆(※)。

(※)中国の故事成語で成功するまで屈辱を忘れないということ。敗戦の悔しさを、苦い肝をなめたり、毎晩まきの上に寝て痛みを感じることで、忘れないようにしたことに由来している。

この前の日曜日にNHKで過去100年の映像を色付きのデシタル処理を施し放送していて、その鮮明さに感動したのと、関東大震災とか、東京大空襲の後の荒野の中の人たちが思いの外、笑顔でびっくりしてしまった。ひょっとしたら笑ってないとやってられなかったのかもしれない。大きな悲嘆の後にいつまでも悲しんでいられないというか、笑ってないとやってられないのって僕にも経験がある。そんなエネルギーが戦後の奇跡の復興につながったのかもしれない。

笑いの奥底には大きなキズを抱えていて、多分それは一生消えはしないけど、そういうものを背負いながらも(背負っているからこそ)強くしなやかに振る舞い続けるのって素敵だ。

上を向いて歩こう 坂本 九

「湖に浮かべたボートをこぐように、人は過去を向いた姿勢で未来へ入っていく」
フランスの詩人のポール・ヴァレリーが語った言葉でこの前、日経に載っていて上手いこと書くなって感動してしまった。過去は未来を方向づける。怒りに惑わされて方向を間違わないようにしないと。

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