モラトリアム〜まだ、まだ、これから[No.161] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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モラトリアムとは上手くできなくても許される期間のことである。例えば、社会に出たばかりの新入社員はしばらくの間、慣らしの期間として成果をバリバリに求められることはない、一般的には。このような例をいくつか挙げてみた。

付き合いが始まった男女の最初の3ヶ月はお互いの欠点なんて殆ど気になんない、むしろ可愛いくらいだ(言い過ぎか)。何かのはずみで波風立ったとしても抱き合うだけで全てを変えられる。しかし、そんな夢のような時間は長くは続かない。やがては、お互いの欠点が目につき始め、最終的には残念なことだけど否定のための否定になってしまったりすることがある。

アメリカの大統領はメディアからの厳しい一言、例えばレームダック(足の不自由なアヒル)とか、浴びせられてしまうのは常だけど、最初の100日は騒ぎ立てるのはやめときましょう!と暗黙の了解がメディアにあるらしい。いわゆるハネムーンと言われてる期間だ。大統領選での勝利の余韻冷めやらぬ中、人気が維持されているのとアメリカは2大政党制で政権が変わることが多く、その場合、最初は色々あるってことを国民も理解してのことらしい。


2008年から始まったリーマンショックに対する中小企業への救済策として借り入れの返済条件をゆるくするモラトリアム法が制定された。実に363万社が利用し、この法律のおかげで随分と倒産件数が抑制されたらしい。ただごくごく一部の企業は守られていることに寄りかかりすぎて、経営努力よりも返済の引き伸ばしみたいなモラルハザードが起きて、そろそろ打ち切らないとって報道されていた。結局、昨年の3月に終わりを迎えた。

許してもらえる期間を過ぎると一般的には厳しい厳しい現実が差し迫ってくる。ただ、僕の残りの人生、死ぬまでモラトリアムだって気持ちを持っていたい。いつまでそんな眠たいこと言っているんだって笑われてしまうかもしれないけどマジメに。生活していくためのコンスタントな成果は、もちろん必要だけど、それとは別に長い目で見たワクワクすることにワクを設けておいて、いついつまでにこうなってるべきみたいなことと無関係に自由なモラトリアムを持ち続けて、苦しくも刺激的な時間を味わいながら、死ぬまでに何かやりきった!ってことを感じたいと思っている。(何かは、また今度ということで。)

トムヨークが歌うベルベットアンダーグラウンドのI'm Set Free.自由と抑圧の共存と希望のメロディ

野球のピッチャーは1回が凄く大切だとされている。俗に言う「立ち上がり」。きっとモラトリアムなんてありえないだろう。ただ、一流のピッチャーはバッターによってメリハリをつけるらしい。「こいつなら平気だろ」って。そんなモラトリアムの対象になってしまうバッターにはなりたくない。もし、そうなったらピッチャー返しだな。バットに当たったらの話だけど。社会でもこのようなことタマにないですか?

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