一物万価[No.71] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
お客の属性(収入、年齢、地域とか)に応じて全く同じ商品やサービスの価格が違うこと。例えばマクドナルドではお店によって9の価格バリエーションがあるそうだ。

いろいろな考えあると思うけど、僕は販売元および商品が全く同じなのにお客の状況に応じて価格変えるのって違う気がする(スーパの特売とかは別だけど)。取れるところから取るみたいで。タバコの値上げに通じる都合の良さを感じる。こういうことで企業の品位が試されている気がする。

基本的に、原価は同じ(家賃、物流費、人件費とかの関係で多少の地域差はあるとは思うけど)なんだから。原価で価格を決める必要ない、需要と供給のバランスでしょ、とか言われたらそれまでなんだけど。

家電店の値切りとかもおかしいと思う。情報持ってたり、交渉術に長けた人が得をして、そうでない人は余計に払わないといけない。まさにデジタルデバイド。弱者が余計にコストを負担し、その分が強者への値引き原資となる、どこもかしこも競争、競争、競争。かと言ってコミュニストにはなれない。

僕はパッて適正価格が分かって、価格についての認知的不協和(※1)なんて感じない、そういう買物をしたい。だからショールーミング(※2)って当然の動きだと思う。(iphoneでバーコードをスキャンして他店の価格情報を比較できるアプリshoppiはカミだと思う。たまに店員さんの目からビームが出てる時があるけど)

時間有効活用および精神衛生の観点において、安さのための20分より家族との笑顔の20分のほうが20倍くらい素敵だ。

※1 自分の行ったことに不安が生じた時に、それを解消しようとする心の動き。例えば、よく僕がやってしまうのが自分の保有している株が下がった時にもっと下がった株を見つけてまだマシって自分を正当化したりする。でっ根源的な問題を見過ごしてしまったりする。

※2 お店で確認した商品を、ネット通販でお店より安い価格で購入すること。