洗顔をして、

すっぴんに なると、

 

 

もっと、

キレイだったら…と、

いつも 思う。

 

 

されど、

すっぴんに なれば、

 

懐かしい 父が そこに いる。

お父さん似…と、

言われるのが、嬉しかった。

 

 

 

ある日、

それゆえ、不細工だと、

皆の前で

若い美人に 笑われ、

涙にくれた夜。

 

 

若いオンナは、

いつも、容赦なく 

人の欠点を 指摘する。

自分が、

人を 笑える容姿だと、

言わんばかりに。

 

 

 

そうね、

今のうちに、

その若さと、美貌を

自慢なさいませ。