そういえば、年末に履修していたSVA1 (Svenska son andraspråk 1)は無事にぼちぼちの成績で修了しまして、昨日からその一つ上のレベルのSVA2の10週間にわたる夜間クラスが始まりました。

 

SVAまでくると、私のようにただ単にスウェーデン語に興味があって授業に出ている人はかなり少数で、別の目的があって来ている人が多いので、クラスにはSFIとは違ってかなりの勢いで「喋れる」人が増えるように思います。

レベルは1・2・3と続きます。。

 

SVA1では、長いこと海外に住んでいたスウェーデン人とスイス人のハーフの子がいて、「スウェーデンの専門学校に行く単位が足りない」ので「単位の取りやすい」SVA1の授業に出ている子もいました。

その子の第一言語はどちらかというとフランス語、でもスウェーデン語は親とずっと喋っていたから特に不自由なく話せる、そしてスイスのドイツ語圏に長く住んでいたのでドイツ語もふつーに喋れる、というパターン。

もはや家庭が国際的すぎてついていけません。

そんな人はもう勉強する必要も特になくペラペラなので、ほんと単位のためだけに来ているという感じでした。

私めなど小学生レベルの語彙しかない者がグループワークするとなると結構神経を使わなければならず、なかなかチャレンジングな経験をさせてもらいました。

それでもその子はいつも辛抱強く私の幼稚なスウェーデン語に付き合ってくれて、本当にありがたかった。

人間いつも頭を垂れる稲穂でなければいけませんね。

 

SVA1の課題図書はMin pappa Ann-Christine (私のお父さん、アン・クリスティン)という本でした。

 

内容は、50歳を過ぎて自分が「自分らしく生きられていないのでは?」と感じた父親が、残りの人生を女性として生きていく姿を娘の視点から見て描いたもの。

正直、ぱっと聞いた瞬間は「え?オジサンが突然女性になる話?ゲイなの?」という印象を受けるかもしれませんが、レズとかゲイとかそういう問題じゃないんです。

自分が自分らしく生きているのか?とふと思ったときに、これだ、と気づいたお父さんと、その家族のお話。

私にとってはすごーーーく優良文学でした。もう情景描写とか美しいし、使われている言葉も難しすぎず、素晴らしかったです。

とか言いながらも、自分の父親から「俺は今から女性として生きていく」と宣言されたらショックで言葉も出ないかもしれませんけど。

因みにイスラム圏のクラスメイトはこの本のこと全く理解できないってボロクソ言ってました。

やっぱり宗教と文化、本の感想一つ取っても、お国柄が出ますね。

 

トランスジェンダーとか、性同一性障害とか、日本でもようやく「多様な性」について語られることがOKな風潮になってきましたが、それでも日本はそういった人がカミングアウトするには、社会がまだ追いついていないと思います。

一方でスウェーデンはかなりオープンな方みたいです。私の友達に同性愛者のドイツ人がいますが、ドイツでは会社でカミングアウトするなんてありえない、とよく言っています。彼にとってはすっかりスウェーデンが自分の心の故郷になってしまったみたいです。

 

あと随分前にロンドンに引っ越してしまいましたが、スウェーデン人で、男性のパートナーがいる同僚も、大都市のロンドンでさえ肩身の狭い思いをすることが多い、と言っていました。

ドイツやイギリスもまだまだ、日本と同じなのかな。

 

数年前のPRIDEというイギリス映画も、このトピックを扱っていましたね。

日本でも上映されたのかな?と思って調べたら、あら、全然違うタイトルに。。

http://www.cetera.co.jp/pride/

邦題はいずれにせよ、いい映画でしたので、ご覧になってない方は是非。

 

これはストックホルムで毎年夏に行われるプライドパレードの写真。

スカンジナビアでは最大の模様。それも納得、かなりの人数が数時間に渡って市内を練り歩きます。

 

 

 

いつでも自分らしく!