日本のニュースでも取り上げられていたようですが、4月7日金曜日、午後3時前にストックホルム中心部のDrottninggatanを一台のトラックが暴走し、デパートに突っ込んで車両が炎上。
少なくとも4人が死亡、負傷者15人。
犯人は現場から逃走したものの、数時間後の警察の記者会見で監視カメラに写っていた写真が公表され、夕方遅くには警察がウズベキスタン人の容疑者を逮捕。
一先ず、私も主人も、義理の親族も無事でした。
友達の中にも、巻き込まれた人はいない模様。
私は現場から地下鉄で3駅南にある職場にいて、毎週金曜14時半からのフィーカ(週に1回のコーヒー休憩)で普段通り同僚とくだらない話でゲラゲラと盛り上がっていました。
フィーカからデスクに戻って携帯を見ると主人から
「今僕の会社の近くで交通事故があったみたいだけど、僕は無事だよ!」
とSMSが。
お?と思ってすぐにネットで検索すると、すぐにニュース速報がヒット。
見覚えのあるデパートの入り口に突っ込んで燃え上がったトラックの写真。
3時を過ぎてフィーカから続々とデスクに戻ってきて言葉を失う同僚たち。。
これはただの交通事故ではないとすぐに分かりました。
取り急ぎ主人に電話し、外に出ないように伝えると、「うんうん大丈夫、落ち着いてから帰るから~」とやけに落ち着いた様子…。
この時点では彼はまだ、事の重大さに気づいていなかったようです。
同時に、隣にいた同僚が受け取った緊急ニュース速報で「今Fridhemsplan(市内の別の島)で銃声だって…」と一言。
これは只事ではなくなってきた、と思い、一先ず日本の家族に無事を伝え、夜会う約束をしていた友達と、外出中の同僚たちに現場に近づかないよう連絡。
もう一度主人に連絡すると、野次馬から戻ってきた彼の同僚から、外が地獄絵図と化していることを聞いたようでした。
遠方から通勤している人はこの時点でタクシーを呼ぶも、間もなくタクシー会社にも繋がらない状態に。
私は現場のあるシティ方面を通過しないと帰れないので、一先ず事務所で待機することにしました。
そして待ってましたかのように次々にストップしていく公共交通機関。
同時テロの可能性も否めないので、残った同僚15名程でニュースを見ながら様子を伺うことに。
多くの死傷者が出ているが人数は不明、そのほか市内の複数個所で銃声ありとの通報。
銃声の報道は最終的にはデマでしたが、こんなデマ流した奴、ほんと呆れるわ…。
16時過ぎ頃に警察の記者会見があり、そこで犯人の写真が公開されました。
17時を過ぎて、多発テロの可能性が低くなってきたので、どうやって帰るかみんなで話し合い。
電車やバスが全て止まってしまったので徒歩で北に向かう以外の選択肢はなかったのですが、中心部が閉鎖されているので東と西の2グループに分かれて帰路を目指すことに。
最終的に私は同僚数人と18時頃に事務所を後にしました。
大通りが封鎖されたり、歩いて帰宅するする人で溢れかえっていたので、小さな道を選んでひたすら歩く。。
いつも走って45分の道のりが、遠回りして歩いて1時間半かかりました。
帰ってきて主人の顔見たときは、何とも言えない気持ちに。
別にドラマチックな瞬間という訳でも何でもなかったんですが、安堵の溜息と共に、家のドアを開けるまで溜まっていた不安が吹き出てきたというか。
その晩と翌日は何もする気が起きず、どっぷりと疲れが。
程なく母からは「週末はゆっくりして、好きなものを食べなさい」とメールがきました。
遠くにいても、娘の様子が分かるんですね。
Sverige har blivit attackerat. (= Sweden has been attacked.)
事件後のインタビューでロベーン首相が言った言葉に全てが詰まっているように思います。
移民に寛容なスウェーデンも、岐路に立たされる事になりました。
数週間前には、夜間学校のイラク人のクラスメイト(とても頭がよくて好青年)が、俺なんてどこに行ってもテロリスト扱いさーって、冗談を言ってました。
このジョークではもう笑えなくなってしまいましたね…。
私も色々と思うところはあるのですが、民主主義国家に住んでいる以上、こういった事件に生活を制限されてはいけない、という個人的な結論に至り、数日後、用事があって現場近くに行ってきました。
