1:25から
Changbinのラップに比べて静かに入ってくるI.N.の声。
しかしその内容は過激です。
[I.N]
Gather up, spread around, hooligans
Let it storm out of the way
Point it at the mouth talking nonsense, click
集まれ、散らばれ、不良たち
嵐を通してやれ
くだらない話をする口を狙ってクリックしろ
Changinの言う「大物」のために、群衆は集まったり散らばったりする。
「大物」は「嵐」であるから、人はその通過を待つことしかできない。
ストームが過ぎ去るまで、静かにしていないとやられるよ？
といってからの Click. この一言でゲーム画面が急に浮かんできますね。
さきほどは「大物」の視点、こんどは背景からの視点、というのもヴァースが重なって面白い。
間髪を入れずに
[Lee Know]
We make rules, Nobody can hold me yeah
僕たちはルールを作る、誰も僕を引き留めることができない
ルーラー（ルールを作る人）は「支配者」と訳されます。
支配者を止めることができる人などいません。
ところで me yeah の音が半音下がっているのがいかにもSKZらしい区切りで、こういう瞬間にグラグラしてしまいます。
[Han]
Can't resist hearing, listen and remember
Move over, I'm in charge now, it's a new chapter
Next one, my word, power keeps growing
Hit the high peak, then go random, ey
もうたくさんだ、聴いて覚えろ
どけ、ここから自分が取り仕切る、新しいチャプターだ
次、僕の言葉、パワーはずっと成長する
ピークをヒットしたら、ランダムに行け
躍り出るように、かぶせ気味にインするHanのラップ。
すごい上から目線で、かえって気持ちがいいくらい。
自分が取り仕切る、つまり仕切り直すから、新しいチャプターになる
自分が取り仕切るから自分の言葉が大事にになる、
そして力はどんどん大きくなっていく。
パワーが最高潮に達したら、はじけるようにランダムになる。
例えば火山が爆発しそう、エネルギーがどんどん高まる。パワーの最高潮で噴火すると、溶岩や噴石がランダムに四方へ吹き上がる。
いかにもゲーム的なビジュアルを想起させるリリック。
そして「エィ」の投入が急に可愛らしい。
韓国語って、英語より音が多いのか？と思わせる高速なラップです。
これ、普通に話すだけでも音が多くて噛みそう。
それを受けて
[Hyunjin]
See me rise, I came down from below
Struggled to get to this point, ey
Now way up here
Like I said, my place is at the top
立ち上がる僕を見ろ、ずっと登ってきたんだ
ここにたどり着くのに苦労したよ
今やこんなに上だよ
言った通り、僕の居場所はトップなんだ
これまでを振り返る語りは、Hanのラップに負けないエネルギー。
さらに、Verse2のラップの背景には、まるで細かく震えるように左右に動いていく16分音符４つずつの連続があり、ぐるぐると宇宙を回っているような気分にさせられます。
そして宇宙の向こうかららせんを描きながら近寄ってくる音のエネルギー！
Hyunjin フォーカスの Fan Cam