「トム・ソーヤの冒険」で有名な小説家マーク・トウェインの名言とは:
Sing like no one's listening, love like you've never been hurt, dance like nobody's watching, and live like it's heaven on earth.
意訳
誰も聞いていないかのように歌え、一度も傷ついたことがないかのように愛せ、誰も見ていないかのように踊れ、そうして天国にいるかのように生きろ
もうこれだけでわかるし、説明なんていらないかもだけど、ものすごくまっすぐで、自分を大事にする言葉です。
「誰かのために何かをするのではなく、傷つかないようにするのではなく、悲観するのではなく、自分がやりたいことをやれ、楽しめ。」
心を羽ばたかせるメッセージですね。
この言葉はよくカードのメッセージなどにも使われて、アーティストを目指す若者だけでなく、すべての人々への「自由に生きろ」の応援メッセージになっています。
例えばこんなフレームがあったり。
Sing like no one's listening が人々の心に突き刺さる理由は、まさに、私達はこのようには生きられないからです。
歌を歌うときには誰かが聞いているんじゃないか、うまく歌わないとと思う。
なにかをするときには前の失敗を思い出してしまう。
踊るときにも、誰かが見ているんじゃないか、うまく踊らないとと思う。
そして生きていくのはつらいなーと思う。
人の評価を気にしてしまう心理は私達の中に必ずあります。マーク・トウェインは、歌や踊りになぞらえていますが、実際は私達のすべての行動を暗示しています。
人と違う服装をしたり人と違う意見を持つと人の目が気になる。学校や会社での行動や発言も、恋愛中も結婚してからも、生きていく上では、人の評価を気にしてしまうことがたくさんあります。毎日の生活で、「こんなことしたら変に思われるかな」とか「誰かにダメって言われるかな」と思いながら、それを避けようとすることが多々あります。
私は人生の半分を日本で、半分をアメリカで過ごしていますが、アメリカに来た理由は、まさに人の評価が耐えられない、人生初の圧倒的な敗北体験があったからです。誰も自分を知らないNYに到着したとき、人の評価を気にせずにやりたいことをとことんやって人生リセットしようと思いました。
アメリカは日本に比べて多少、人の目が気にならないことがあります。好きなファッションを選ぶこと、思った意見を言うこと、年齢による上下関係がないことなどは、精神的にとても楽でした。
しかしそれでも、プレッシャーの社会です。実力社会って自由でいいなあと思っていたこともありますが、実力を身に着けないことにはどうしようもありません。素晴らしい芸術家や、格の違うビジネスリーダーもいる一方、教会の配給で生きる生活困窮者もホームレスもたくさんいます。アメリカ社会の歪みや、様々なすり替え論(私は悪くない・社会が悪い論)は、もう修復ができないのではないかと感じます。
閑話休題、マーク・トウェインの名言は、制約の多い社会に住む私達が、自由に生きるためには、人の評価を気にするな、やりたいことをやれ。過去傷ついたことがあってもなかったように振舞え、そうすれば地球にいても天国だ、というメッセージ。
DLCの最初のフレーズは
We're only goin' to dance like crazy
It's just that, I like it, la-la-la
Nobody (Hey), nobody (Hey)
Please don't care about me, it's okay
Let's go crazy until the sun rises
意訳
僕らはクレイジーに踊るだけさ
ただそれだけ、それがいいんだ
だれも、だれも
僕を気にしないで。それでいいから。
陽が昇るまでクレイジーでいこう
SKZがマーク・トウェインの言葉を知っていたかはわかりませんが、まさにマーク・トウェインと同じ、人生への励ましがじんじんと伝わってきます。