02:05より
A ここから
B ここまで
実はこのハンドガンのコレオ、「Motley Crew (4) 自分を信じた選曲」でご紹介した、Hyunjinが撮影二日前に変えたところです。どうしてもソロへのトランジション(つなぎ)が気になった。これじゃなくてもっといいのがある、という気持ちだったそうです。ずっと考えていたから夢にこのコレオが出てきた!翌朝プロデューサーを説得し、スタッフにお願いし、「これでいこう」となって、実現した無音のトランジションです。
よく名作にはこういった裏話がありますが、この一件なんて、ずっと語り継がれるべき天才的エピソードではないでしょうか。
さて、Hyunjinの素手AからグローブBまでの拍動。
それは、2分の2拍子で2小節分。
1拍はイントロのオリジナルダンスで強烈に登場した「ズーン、ダッ」です。
「ズーン、ダッ」「ズーン、ダッ」で2小節ですから、次に「ズ」と言う瞬間に、指が降り、グローブがはめられ、Verse2の
What you gon' do? I'ma pull up with the crew
が始まります。
「ズーン、ダッ」を1,2,と感じて、1,2,3,4,と数えても良いです。この場合は5と言った瞬間に切り替わります。
もしこの音楽を4分の4拍子でとっていると、AからBまで、同じ2小節でも、8拍数えてようやく9拍めにBになります。無音の中でこの8拍を一定にすることはなかなか難しいです。
それはなぜかというと、人は「伴奏なしで一人で歌うと早くなりがち、複数人で一緒に歌うと遅くなりがち」という傾向があるからです。一人で歌うときには心理的に焦る、大勢で歌うときにはみんなに合わせようとして人の声を聴くので、相手の声を待って遅くなります。ただでさえ拍動をしっかり感じていないとぐらくらしやすいのに、無音で8拍も数えると、よろよろします。
ところが、2拍子なら、さっき言ったように「ズーン、ダッ」「ズーン、ダッ」と2回数えるだけ。そしてそれは曲の始めからずっと感じてきた鼓動なので、AからBまでをHyunjinとシンクロさせることができます。
実際には、AとBは別撮りしていますが(この間に驚きの衣装替え)レコード動画を見ると、Hyunjinは、しっかりと2拍子を感じて 、指を降ろすまでのショットを撮っていました。素手で一回、グローブをつけて少し前からもう一回です。
25:27から、Hyunjinが誰の合図も待たず、自分の中で拍を感じているのがわかります。
ところで、イントロのコレオの最後でダンサーの背中を踏んでいる間の静寂。あれも2小節です。でもこちらのハンドガンの静寂の方が断然長く感じる不思議。
次はVerse2からいよいよソロダンスへ!