実は、夫が本を読む姿を、我が子は見たことがない (私もない)。

昔は巨大な本棚が家にあったそうで、かつて読んだ本の話をよくしています。

いまは情報収集は、もっぱら動画。

 

 

 

私は小学校のころは読書大好きで、図書室の本を片っぱしから読んでました。

でも中学でパタっ!と見事に読書をしなくなり、

高校ではカフカの「審判」みたいな小難しい大作だけ、たまーーーに買って読んで、

大学以降はほとんど読まず。

法学部とか司法書士とかの勉強以外に読んだと言えば、ジャズの歴史本、ジャズ理論本、マイルス・デイビスの自伝くらい。

 

 

大人になって、画面で文字はたくさん読むけど本を一冊も読んでない、という事態が数年続き、

子供ができて文字を覚え始めたころ、私これではいけない、親が本を読む姿を娘は見て育つべきだと思いなおして、

5年前くらいから、ゆっくりではあるけれど、また本を読み始めました。

 

来月ごろから、「深尾ファミリー図書館DAY 」を定期開催しようと企てています爆  笑

 


 

 

音楽もしかり。

 

iPodが”シャッフル”ていう面白い機能を備えて、一曲ずつ次から次へと系統の違う音楽がかかるようになった時代もそれなりに面白かったり、YouTubeで探してる曲をすぐに検索して聞けて、途中で飛ばして次の曲にいけて便利だったり。


でも、フルアルバムで聴くのは大事と思うし、そういう家で娘に育ってほしい。

一人のアースティストの作品に集中して、最初から最後までのストーリーを追う。

同じアルバムを繰り返し聴く。

かつて、当たり前のようにやっていたこと。

 

 

 

本を最初から最後まで読む。

アルバムを最初から最後まで聴く。

2024年は、そういう習慣を取り戻す年にしたいと思っています。

 

 

 

 

 

今日聴いてる一枚、昔よく聴いたやつ:

 

 

Workin' with the Miles Davis Quintet 

1960年1月 Prestige

 

Miles Davis – trumpet
John Coltrane – tenor saxophone (except 1)
Red Garland – piano
Paul Chambers – bass, cello
Philly Joe Jones – drums

 

 

(Side One)
1.    "It Never Entered My Mind"    Richard Rodgers    5:26
2.    "Four"    Miles Davis    7:15
3.    "In Your Own Sweet Way"    Dave Brubeck    5:45
4.    "The Theme" (Take 1)    Miles Davis    2:01
(Side Two)
5.    "Trane's Blues" (a.k.a. "Vierd Blues")    John Coltrane    8:35
6.    "Ahmad's Blues"    Ahmad Jamal    7:26
7.    "Half Nelson"    Miles Davis    4:48
8.    "The Theme" (Take 2)    Miles Davis    1:03
 


この頃はもちろんLPで、裏表があったから、アルバムの作りのコンセプトはCD以降とは違ったのでしょうね。

だから、#4と#8が The Theme なわけだね。


1956年ニュージャージー州のルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)スタジオで録音、プレスティッジからリリースされた、マイルス・デービスのスタジオ録音アルバム4部作の一つ。

 

このときのスタジオ録音から制作された残り3作は、

 

 Cookin' with the Miles Davis Quintet  (1957年7月)

 


 

 Relaxin' with the Miles Davis Quintet (1958年3月)

 

 

 

 Steamin' with the Miles Davis Quintet (1961年7月ごろ)

 

 

 

 


 

Red Garlandのキラキラ、コロコロしたピアノ、昔から大好き。


ニューヨークの友達ジャズミュージシャン、特にいま60代〜70代の人たち(つまり私が始めてニューヨークにいったころに40代ぐらいだった世代)は、このまんまのサウンドの人たちが多くて、大好き。

たとえば、Paul Chambers みたいなベーシストだと評されていた人、今思えばほんとにPaul Chambersみたいなスイング感や音やソロの旋律で、姿が目に浮かぶなあ・・。また一緒に演奏したいなあ・・

 

 

よく一緒に演奏していたころは今の20分の1も耳から情報を得られてなかったと思いますが、

いろいろ教えてもらいながら、がむしゃらにいろいろ吸収しようとしてました。

今聞いても、やっぱりこういうサウンド、大好きだなあ。

 

 

 

 

一曲を聴くより、フルアルバムで音楽を聴くと気持ちが落ち着くのは何故だろう。
 



 Songbird TAEKO

 深尾多恵子