初めて行ってきました!!

 

琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)は、神様が住む島で、島そのものが御神体。

人間は住んでいません。

 

 

山田流箏曲「竹生島」にて
 

 うけたまわり、およびたるよりも

 いやまさりて、ありがたし

 

 (=話にきいてたよりも、ずっとすごくて、尊いな〜)

 

と、竹生島をお詣りに来た帝の家臣が言ったのが唄われているように、

想像よりもずっとすごくて尊い、荘厳な島でした。

 

 

 

長浜港からの眺め。ちいさ〜く見えています。周囲2キロ。

 

 

船がまっすぐに島に向かうので、到着するまで常に島は正面、船の向こう。

BENTEN (弁天)ていう船だよ〜

 

山2つが連なる合間に寺院があるような竹生島らしい全景を船から見るには、竹生島→長浜港方向の連絡船の後方デッキから振り返って見ないといけないようですあせる 今日はこのあと今津港(琵琶湖の西)まで横断するので、それは次にお預け

 

したがって、ほんとは写真に収めたかったこのお姿は長浜観光協会のサイトより拝借↓

 

こちら↓琵琶湖汽船のホームページより

 

 

 

 

 

 

30分ほど船に乗って、わーい、もうすぐ!

 

 

 

 

到着!

 

 

 

 
船をおり、
少しだけお店があるところを通ったら、
すぐにお寺の入り口。
 

 

拝観料を納めて入り、なかなかきつい階段(165段)を登ると、

弁財天さんが祀られている宝厳寺(ほうごんじ)
 

 

 

 

 

 

奈良時代(724年)、琵琶湖に浮かぶ竹生島にお寺をたてるように夢でお告げがあった聖武天皇の勅願によって、お坊さんの行基が竹生島を訪れ、大弁才天を祀ったのが起源だそうです。(聖武天皇=奈良の東大寺、大仏もこの天皇さん。)

 

 

 

 

 

 

 

 

唐門

 

 

 

 

 

 

 

こちら、都久夫須麻神社 (つくぶしまじんじゃ)

 

古墳時代中期(459年)、琵琶湖の湖水を支配する神さま浅井比売命(アサイヒメノミコト)を祀る小祠が建てられたのが創建の一説。さらに、龍神(黒龍)、そしてこちらにも弁財天が祀られています。

 

 

滋賀の昔話では、竹生島って、伊吹山(滋賀で一番高い山)の神さま多々美比古(タタミヒコ)と、その姪の浅井岳の浅井比売命が背比べしてが、ある晩に急に浅井岳の背がのびて伊吹山さんが負け、伊吹山が怒って浅井岳の首をちょん切ったのが琵琶湖に落ちたものだそうです。すさまじい山の背比べびっくり! 浅井岳というのは地図にはなくて、金糞岳(かなぐそだけ・・・すごい名前、滋賀で2番目に高い山)ではないかと言われてるそうです。

 

 

 

 

 

神社とお寺が隣接して建っています。
明治時代初期の神仏分離令による廃寺の危機をなんとか切り抜けた宝厳寺と、そして都久夫須麻神社は、

豊臣秀吉の御座船「日本丸」の船櫓の用材を用いて建てたという伝承から「船廊下」とよばれる渡り廊下でつながっています。

でも今は、別法人なんだそうです。

 

 

廊下の下

 

 

 

 

この日はお昼間35度くらい。

琵琶湖に浮かぶ島とはいえ、暑い。

 

長浜にお住まいの御住職さんとスタッフ数名が島にいらっしゃり、

うち二人は交代で島に日直として泊まられるそうです。

 

竹生島に電気はきてなくて、

自家発電機があるけどそれも夜9時で切れて、

夜9時以降は灯りがないのはもちろん、

熱帯夜でも扇風機すらないとのこと。

ごくろうさまです・・・

 

 

写真左端は伊吹山。夏空に湖面と山が美しく見えました。

 

 


地質について、ウィキペディアによると・・

「島を形成する花崗岩は約5700万年前の白亜紀末、日本列島が形成されておらずユーラシア大陸の東縁部だった時代に、葛籠尾崎と同じ地層(緑色岩類)の下部に嵌入してきたものである[5][6]。日本列島が大陸から分かれて現在の位置に移動[7][8]するまでの間に、上部の緑色岩類が侵食されて花崗岩が地上に出現した[5]。」

 

 

 

港の反対にあたる西側は、人が全く踏み入れないため自然の森林がそのまま。
白サギ(カワウ)がたくさん休んでいました。

 

 

 

 

 


帰りは今津港の方へ。

今津側から拝む、ありがたい遠影。





 

弁天さんと龍神さんが出てくる山田流箏曲「竹生島」を練習していますが、

船が静かに島に着く様子、山々が美しい様子などが唄い込まれていて、

家に帰ってきて早速弾いてみたら

歌詞とともに情景が浮かび、感慨深かったです。

 

 

 

 

ご詠歌:月も日も波間に浮かぶ竹生島 船に宝を積むここちして

 

 

 

 

深尾多恵子
Songbird TAEKO