三高（＝現京都大学）の水上部（＝ボート部）では、明治の頃から、琵琶湖を2～4泊程度で一周する行事が恒例になっていたそうです。たとえば大津三保ケ崎から1泊目は雄松（近江舞子）、2泊目は今津、3泊目は彦根で、長命寺（近江八幡）に寄港して大津へ帰るコース。
大正6年（1917）6月28日、
「今日ボートを漕ぎながらこんな詩を作った」
と小口太郎（当時19歳、三高＝2年生）が琵琶湖周航2日目の今津の宿でクルー仲間に披露し、学生の間ではやっていた「ひつじぐさ」の曲に合わせて歌ったのが、琵琶湖周航の歌の誕生の瞬間だそうです。
当時のクルー仲間が「今津の宿で歌った」と証言していることと、小口が今津から京都の学友に出した葉書が現存し、その消印から、高島市の今津が「琵琶湖周航の歌」の誕生の地で、その日付もはっきりしてるのだそうです。詞は翌年夏までに補完され6番まで完成したとのこと。
原曲となった「ひつじぐさ」は 大正4年（1915）8月雑誌「音楽界」8月号に発表にされた曲だそうですが、作曲者は長らく判明せず、「吉田ちあき」という人だと昭和５４年に判り、歴史地理学者「吉田東伍」の次男「吉田千秋」だという身元まではっきりしたのは平成になってからのことだそうです。
出典・参照：高島市のホームページ
２０２３年６月２５日（日） 高島市民会館
「琵琶湖周航の歌うたつたえコンサート」
コロナ禍でしばらくお休みとなった「琵琶湖周航の歌合唱コンクール」を引き継ぐ形で初めて企画されたコンサート。
今津中学校吹奏楽部、地元のオーケストラや合唱団のご出演のあと、２部に出演させていただきました。
それぞれに「琵琶湖周航の歌」を演奏したり歌ったり。
最後にはフィナーレとして、出演者全員がステージに戻り、会場のお客様も一緒になって、ピアノ伴奏にて「琵琶湖周航の歌」を合唱しました。
うたつたえコンサート というタイトルも含め、とても心温まる素敵な企画でした！
写真左から、祖田修（Piano)、深尾多恵子（Vocal＆琴)、荒玉哲郎（Bass)、マーティ・ブレイシー（ドラム）
ジャズシタンダードやボサノバ曲に交えて、
お琴にて山田流箏曲「近江八景」をお送りしました。目下、研鑽中！
次に高島に呼んでいただいたら、今津の岸辺から見える竹生島の弁財天と龍神を歌った箏曲「竹生島」をお送りしたいところです！
箏曲「竹生島」練習動画はこちら
ジャズコンサートの締めくくりは、琵琶湖周航の歌のジャズバーションにて、英語と日本語の歌詞両方にてお送りしました。
こちらのアルバムに「BIWAKO」として収録しているものです↓
コンサート終了後、お客様との交流のひととき。
CDや本をお買い上げくださり、ありがとうございました！
All Photos by Yukio Matsumura
↓京都から駆けつけてくださった写真家の松村行雄さんと
高島市のみなさま、ありがとうございました！
２０１２年「琵琶湖周航の歌合唱コンクール」ゲスト出演時のブログ
近江八幡市（私の地元）にある「琵琶湖周航の歌」6番の歌碑は
琵琶湖を美しく見下ろす長命寺の境内に、深尾父が2011年に寄進させてもらったもの
深尾父の筆文字で歌詞が刻まれています。
最終6番の歌詞で近江八幡の長命寺が出てくるのは、三高水上部の周航コースの最後が近江八幡だったからなのですね。
深尾多恵子
Songbird TAEKO
＝ライブ告知＝
2 Days Featuring Miki Hayama (P) from New York!
7月15日（土） 舞子 旧武藤邸 (Sold Out)
7月21日（金） 大阪 ミスターケリーズ with Willard Dyson (Dr) from N.Y. and 萬泰孝(B)
ニューヨークの第一線ジャズシーンで活躍されるピアニスト早間美紀さんをお迎えして、ベースに萬恭隆さん、ドラムはニューヨークからウィラード・ダイソンさんという究極のジャズナイト！ ご予約はこちらより
ミスターケリーズ
大阪市北区曽根崎新地2-4-1 ホテルマイステイズプレミア堂島1F
TEL : 06-6342-5821
8月15日（金）深尾多恵子(Vocal)x山口武(Guitar)SUPER DUO 京都祇園 ボンズロザリー
ロン・カーターとの定期的な共演や紳士服「エフワン」のCMで名高い世界的ギタリスト山口武さんとの共演です！
