SUCCESS!
私の故郷・滋賀の郷土芸能「江州音頭(ごうしゅうおんど)」がニューヨークの街をパレードし、おかげさまで大成功を納めました!
2022年5月14日(土)に行われた第一回「ジャパン・パレード」」 にて
例年は5月中旬に「ジャパン・デー」というイベントがセントラルパークで行われ、私は午前の「ジャパン・ラン」というマラソンのスタート地点でアメリカ国歌を独唱する大役を10年連続で賜ったり、2011年にはメインステージにジャズシンガーとして出演させていただきました。
今年は、フェスティバルの代わりに初の「ジャパン・パレード」が行われることになりました。
2020年から延期になっていた企画です。
くしくも、今年は、かの「岩倉使節団」がアメリカをパレードして歩いてから150年という記念の年。
江州音頭はパレードにピッタリ!そこで、私も所属している「ニューヨーク京都倶楽部」の協力を得て、この度パレードへの参加が実現しました。
約90団体、2400名がパレードに参加。江州音頭チームもその一つ。
私は、江州音頭チームを先導すべく、いざ家族を連れて1年半ぶりに短期間でニューヨークへ。
(そんな3日半の旅の諸々は、こちらのブログにて )
↓セントラルパークウェストに集まった江州音頭チーム!!
皆さん、浴衣の着姿が素敵です
江州音頭の踊りは、近江商人の商いの様子を表していると言われています。
1. 右の商品どうですか
2. 左の商品どうですか
3. 後ろにも商品ありますよ
4. お買い上げありがとう
5. 荷車を引いて
6. 商売繁盛で一本締め
なんせ、6つの動きを覚えればいいのですから、誰にでもすぐできちゃいます。
見様見真似で、初めてでもすぐに楽しく踊りの輪に入れるのは江州音頭の魅力の一つ。
今回はその Anyone Welcome な要素が成功に大きく貢献しました。
京都倶楽部がお声がけしてくださったメンバーとパレード開始の1時間半前に現場で初めて会いました。
私のママ友さんたちもお子さんと一緒に参加してくれました。
先に練習動画をお送りして、あとは当日にみんなでパレード前の待ち時間で練習しただけですが、みんなあっという間に上手に踊れるようになりました
↓練習の様子↓
そして、あらゆる団体に続いて、いざパレード出発。
このパレードはアメリカのメディアでもたくさん取り上げられ、沿道にはたくさんの観客のかたがおられました。
江州音頭チームは見事に、まさか初顔合わせ・ぶっつけ本番と思えない一体感で元気にニューヨークの街を踊り進みました!
↓パレードの動画(30秒)です!ぜひぜひご覧になってください
↓ (撮影:荒木貴生)
(動画のリンクはこちら) https://youtu.be/Fk2Ej_8waOw
V IP席が用意されたレッドカーペットのエリア
パレード後に、気づいたらニューヨークのCBSテレビにインタビューを受けてる深尾8歳
「私のおじいちゃんは江州音頭を唄うんです!」
と一生懸命話していました。流暢な英語で。
「この子のママはどこ?」と私も呼ばれ、江州音頭チームのことを手短に力説しました。
いざニュースを見てみたら、私が「みんな、よかった!」と言ってるところだけ一瞬出てました。
娘のインタビューは結局使われてなくて、娘には言えない・・
これ、そのニュース↓
思いがけないニューヨーク土産となりました。
滋賀県各地の夏祭りでは、たいてい広場の真ん中に櫓(やぐら)が組まれ、盆踊りが繰り広げられます。
櫓の上でお囃子の調子に合わせて音頭取りさん数名が交代で江州音頭をずーっと絶え間なく唄い、櫓の周りには複数の輪ができて、お祭りにきた人が飛び入り参加で掛け声をかけながら踊ります。
歌詞は、決まった歌詞もあるし、音頭取りさんの即興だったりもします。
音頭取りさんは、まるで、ラッパー!
通常、1時間以上続きます。
私の父は、私が小さな子供の頃から江州音頭を習い始め、私は父がいつも練習しているのを聞いて育ちました。おじいちゃんも江州音頭を唄うのが好きだったと聞いています。
今ではお祭りやイベントでの演奏活動のほか、塾を開いたり、地元の小中学校で特別講師として教えたりしています。
今回のパレードへは、櫻美家天勝(おうみや・てんしょう)こと深尾父・深尾勝義が唄う音源を持って参じました!
↓パレード参加者さんの予習用に、深尾父が率いる祭文家天勝塾(さいもんや・てんしょうじゅく)と一緒に作った江州音頭の踊り方説明動画はこちら。ブログ読者の皆さんも、これを見て踊ってみてくださいね。滋賀県の盆踊りや夏祭りにいらしたらぜひ輪に飛び入りして踊ってください。
講師:櫻美家天勝(おうみや・てんしょう)深尾勝義
踊り:加藤紀子 田中吉子 瀬川美穂 西津善樹 佐野公治 大川耕三.
滋賀県近江八幡市
櫻美家天勝ホームページはこちら。江州音頭の歴史なども書かれています。
パレードでは、パフォーマンスをするチーム、フロート(車)に乗ったチーム、歩くだけのチームなど、色々ありました。
京都倶楽部さんは複数のチームをプロデュースして、その一つには、あらゆる着物の着付けをしたチームが登場。
ニューヨークにおられる着物のプロさんたちが結集して、早朝からの着付け作業。
花嫁の仕上げば現場にて たいへーん
見事な花魁姿、そのお隣は花魁に美しさを負けない石田多叡子さん
ニューヨーク京都倶楽部を取りまとめておらます
いろんな県人会や、団体が参加。
御神輿を担ぐチームがあったり、
よさこいダンスかな?
フロートに乗った日本舞踊チームとか
殺陣のグループがかっこよく、
セーラームーンも登場して話題を集めました。
日本のニュースではそのあたりが出ていたのでは?
日本人や、日本を愛するあらゆ人たちが団結してニューヨークの街をパレードする様子は、思った以上に心に残るものがありました。
ボランティアスタッフ500人以上。イベント直前にコロナ陽性になったり家庭内にコロナ陽性者がでたりで急なキャンセルが相次ぎ、スタッフの手配が大変だったという今年ならではのご苦労もあったようです。
パンデミックで2年延期。さらに今年初めにはニューヨークではオミクロン株の感染が拡大していたので、G Oサインが出たのは直前だったはず。運営事務局の方々の直前の追い込みようは想像を絶します。参加側もそんな事情で、江州音頭チームも最後の3週間でバタバタと動画を撮って、踊り手を集めて、私はワクチン接種証明とか渡米の準備をして・・・、という運びでした。
京都のお隣・滋賀の郷土芸能「江州音頭」の参加に全面協力してくださった懐の深い ニューヨーク京都倶楽部の皆さん、踊ってくださった皆さん、応援してくださった皆さん、領事館やパレード事務局の皆さん、本当にありがとうございました!
また来年もあったら、是非みんなで江州音頭を踊りましょう!!
C B Sニュースの一場面より。69丁目のジャパン・ストリートフェア
Songbird TAEKO
深尾多恵子
2017年の国歌独唱
2011年のステージ出演
最新アルバムより Waltz for Debby