暑い夏の始まり段階の食 | The world of imagination

暑い夏の始まり段階の食

今朝の西九州は台風一過で熱帯夜なしの朝、晴天です。ただしこれから5時間で7度上がって結局午後は元の真夏に戻るので、先ほど、エアコンを再び付けました。

しかし、日本の大半はまだ危険な雨風もあるようなので、、御自愛ください。。

 

その、夏の初めの小さなお店。

 

アオサとカラスミの揚げパン。うまみの塊、食欲増してくれてええわ~~。

ボトルワインは、

ジョブロー、ジブリー1級クロ・マロール、2013.

何気に11年熟成でお値打ち価格!

コート・シャロネーズだからとか言い訳不要で、美味い旨い~。いわゆる、タンニンがうまく溶け込んでいる状態で、食事にも寄り添うし、単体でもアロマはつらつ+熟成感有り、で、楽しい。

 

真ゴチと夏野菜のアンサンブル(モロヘイヤ) 薬膳チックだけど冷製がすっきり。

そこに、ガスパチョのコンソメ。透き通っていて野菜の取り扱い上手いシェフらしさ。

焼きトウモロコシのキッシュ。ちいさいけど口の中でぱぁ~っとおいしさと香り広がるから十分。

鱧のベニエ。なんか肉厚のアナゴのようにジューシー感強い。

宮城産ハーブサーモンのミキュイ。

で、ここまででもうジブリーが半分を切ってしまったのと、暑いので、白の提案をシェフに求めたら、これが出てきてまたお財布に優しく且つギリ、ブル。

ジャン・バチスト・ポンソ、リュリー1級モンパレ、2017。

こりゃ旨いわ!ボディ、ミネラルしっかりで、いわゆる「すっきり」ではなく付加価値の有るワインとして味わえる。このあとのお肉も行ける。マコン系ルフレーブでもリュリーはお値打ち感強いんだよね。。。とか理屈つけて飲んだけど、あとで検索するとここのフラッグシップだったwwww

でも高くない。

 

僕がコートシャロネーズの全体像判ってないからいまいち手が伸びないだけで、より細かに理解して行ったら、手が出るかな。。。

 

まあ、でも、先週発売始まったマコン系ルフレーブも既にすごい高騰だしな。。。

あとこうして店で出してくれるのはちょうどよい熟成品だし。。。

 

キタ!!国産の欧州系キノコハンターのシェフによる、国産セップをモリモリで!

千葉県産セップ(ヤマドリタケモドキ/アカヤマドリタケ)にリゾット添えて!

カウンターは僕だけだったので「ウマー!ウマー!」と悶えながら食いましたwwww

 

おさかな。オオモンハタのポワレ、スープドポワソン。ハタって、こっちに来るまであまり食べなかったんだけど、長崎の夏の風物詩らしい。ハタって好きになりましたよ。

で、おにくは。

仔ランプ羊肉と舌のロティ。いつものように透明感高い。いわゆる羊のむわっとする臭い皆無。肉質が、噛むほどに気持ちよくジューシー。

パイナップルとココナツのソルベ。

で、あと、ハーブティー。

この日も存分に楽しみました。

東京は、この引退前財政緊縮体制練習の為、年明けになるだろうし、

福岡は、大雨やその他いろいろ交通が大変で、近場と認識していた福岡さえ遠い世界と認識してしまって、

県外に出てりません。この店があってよかった(まあ、、、そういうお店厳選して行っておりますが)

 

  ★

 

盆も、だから近場しか行ってない。毎日、通常進行とのカロリー差を家計簿に載せていると、無駄食いも最小化できつつもある。

で、

本も読み進む。さしあたって、盆の9日間で読み終わった三冊。

 

私は、好きな詩人実朝に関する、小林秀雄と吉本隆明とによるそれぞれの論考を20代のころ読んで以来、そこに引用される歴史書「愚管抄」と「吾妻鏡」とに興味があった。

後者は北条家の都合の良い記述をした作り物ではあるがその書きざまが面白く、この一冊は、その、天変地異など奇跡の捏造、戦役責任の都合の良い改ざん、時間軸の変更、強調のしどころなどを逐一分析していて、非常に面白かった。

(おまけ:著者は神戸大で博士号とってるけど、大学の教員ではなく、あの灘中学・高校の教員だってのも、切なかった)

 

ブルーバックスも2冊。

基本的に、僕は、「起源」や「究極」の論考が好きなんですが、前者は生命の起源についてで、後者は宇宙の究極構造についでです。

 

生命と非生命の間に関する本は、本屋で目に入ったらだいたい買うので、これも買った。記述のアプローチの仕方としては、生命と非生命の境界の議論みたいな本もあったが、これは、どうやったら原始地球で、タンパク質とRNAとDNA合成できるのか?のレビューです。バケ学は苦手なんですが面白かった。

下記は、素粒子物理の最先端の本です。関東に移住したら筑波大学のKEKの年次公開には行きたいと思ってるんですが、これは、その、ケックの方々中心に、主に加速器による大宇宙構造の研究の今を伝えるものです。いや面白かった。

もう、ヒッグス粒子の話が普通の前提になってるのがこの21世紀らしいと思いました。別の本で物質と反物質の比率と今の宇宙の関係を書いたのもあってマルチバース(多元宇宙)の現実性が、スケールの大きさを感じさせてくれて、地を這う地味な毎日を忘れさせてくれましたwwww

その他、ベッドサイドの優先読み用の本はまだまだあるのが、うれしい。

 

最近買った本でびっくりしたのが、下記、岩波文庫で初の、岩波のデリダ。

数ある文庫の中で、ただひとつ、岩波文庫と言うのは、ドイツにおけるレクラム文庫のように、「古典」として世間が受け入れたものが主体なため、今時的な本は少数なので、訳者のあとがきにも、

「この文庫に入ったことでデリダも古典扱いになりましたが、、、」みたいな記述があっておもしろかった。

まだ読み始めだけど、薄いし、デリダにしては語り口がまだ常識的で、あまり韜晦してないので、まあ、すぐ読み終わるだろう。

なお、この本自体について言えば、失われたアイデンティティーと母語との関係を書いたもので、大昔読んだ彼の別の著作「シボレート」(詩人ツェラーンの言語の悲劇の解読)とつながっていて、岩波一冊目としてはなかなか良い選択と思いました。

 

 

 

 

今日は、台風一過の、海鮮居酒屋、、、ですが、当然海は時化だから、、、若い大将、市場での仕入れ、厳しいだろうなぁ。。。まあ、応援で。