曲がり角
先月買ったこの2冊の、特に右はショッキングであった。。。ぜひ、購入したうえで読んでみていただきたい。。
と、いうのも、
RWGといえば、日本で一般小売りのワイン雑誌としてはブルの定期レビューを、常に、一番やっていた雑誌でしたが、
ついに、この10年間の超絶高騰×輸入激減を受けて、
ついに、ブルを、レギュラーレヴューページから外すとのことなのだ。。。表紙には書いて無いけど、このことに関係している。業界的にも大きいと思う。
本文にも編集後記にも熱く書かれているので、ぜひ買ってから読んでいただきたい。
左は良い話で、2個前の記事で訪問記を書いた「アポセオーズ」さんが、開店してまだ3か月だったけど、いきなり東京の上位スコアで掲載されていて、よかった。
私が書店に買いに行った時(東京での発売日の4日後の週末)にはまだ店頭に並んでおらず、倉庫から持ってきてもらった。さすがド田舎。。。
★
ずっと行ってるコテコテ本場南仏ビストロ。
ボトルワインは、ビオだしブルじゃないけど、それでも今やこれまた高騰しつつある、ボールナール。とはいえ、息子の方。
まあ、ここの南仏修業料理にあうね。
リエットとパンもセッティング終了。最初の料理も待ちながら飲んでつまむ。
昨今は、これがメニューに有ったら必ずオーダーするようになってしまった。
国産牛ハツのカルパッチョ、焦がしバターソース。
クレマンもグラスで。
店内、どんどんディープ感が増してる。この奥LE FUMOIRと書いてあるけど、これは昔の名残で、今は不可で立ち飲みコーナー化。元々狭小系超小箱ビストロでしたが、更に席数減らして、シェフのワンオペ化。店とは、人生そのものだから、まあ変わっていくね。。。
カリフラワーのフリット、マヨネーズ。これは、私のような壮年には、ちょっぴり、コッテりだったかにゃ(^ ^A;)
そこに、涼やかなグラスを。
これも、この店の真骨頂だねぇ!
ビーツのニョッキ、菊芋のソース。
むちゃうまです。
で、牛カイノミのステーキと、
いつもの選択、フリットをレギュラーポーションで。
食った食った!!
こちらの地方で働きながら住む最後・来年の末まで、定期的に訪問し続ける、
数店舗だけの店のひとつ。
★
毎月の限定ラーメンで自分に合うと思ったら行ってる行列店。今回はピリ辛海鮮。
低温調理レアチャーシュー増しで。
いやうまかった~。そこそこ重いはずなのにすっきり。さすが。この、椀も、側面の緩やかな湾曲と、口が当たるところの処理の両方とも好き。
★
本、その2.金子みすずの全集は若い時に購入済でしたが、その後見つかった作品も結構あったとのことで実質の決定版全集が出ていたので即購入。
左右はそれぞれ僕の今の興味を反映。。
20代の頃、集めて静かに読む余生にしたいと思った、この系列の悲劇の方々の全集群は、35年を経て、全部そろった(ここに、上の真ん中の一冊も入る)
「本地垂迹」(右)はかなり面白くて読み進んでいる。まさか元々、中国での仏教受容時に、すでに道教と習合して成ったという冒頭の記述自体がびっくりであった。本地垂迹はつまり日本独自ではない。。
ここ20年で、大宗教のウラ事情を分析した本が増えていて、
仏教:原典はサンスクリットだが、中国での漢訳は超訳すぎてほぼ創作だとか、それをさらに重訳した日本の宗派はもはやゴーダマシッダールタとは全然別物
キリスト教:グノーシスやマンダ教とかの諸派は、もういろんな宗教のゴタマゼでその時代の背景を受けいているパッチワークで、天啓で書かれたものではない
・・・そういう文献学的な解説が好きで。
他方、
ブルーバックスの物理系の新刊は、ここ10年で本間凄いことになっとる。。(左)
結局、ヒッグス粒子の存在が実測で証明されたので、素粒子の全体像も変わっているのだ。。。「物質の起源」を、こうして一般向けに書いてくださる時代に生きていられてうれしい。
さて、残る未計測の素粒子である重力子は、僕が生きているうちに実測されるのかどうか。。。
せっかく関東に住めるようになったら、この著者たちの所属する、つくばのKEKの一般公開を毎年秋に訪問するような生活にしたいが、果たして実現するかどうか。。。
今宵は、90年代のバローロを。