ヴァーゼンハウス3階層、及びこの冬一回だけの白トリュフ | The world of imagination

ヴァーゼンハウス3階層、及びこの冬一回だけの白トリュフ

もうこの3階層ひと揃いで買える機会はあまりない気がするので、熟成にまわさず飲んでしまった。ヴァーゼンハウス3階層取り揃い(この写真は飲んだ後)

 

フラッグシップから書いてみる。

 

1■ヴァーゼンハウス、ヴルカン、バーディシャー・ラントヴァイン2021.

(私は英語読みでバルカンと呼ぶのが好きですが、、、カッコいいから。。。)

ブル風に言うと、ブルゴーニュルージュの単一畑、と広域扱いになるが、カイザーシュトゥールというひとつの微気候で括れそうなテロワールだからその名前つけてもよさそうなものではある。下記の、VDPの格付け地図でも、特級/グローセラーゲ(赤)や一級/エアステラーゲ(桃)が多めの地区。

ヴァーゼンハウスは新興メーカーであってVDPメンバーではないけど、これらVDP独自の格付けは得られないのだろうか。で、単に、ドイツワイン法上の、"ラントヴァイン"になってしまっているのであろうか。

(VDP独自の格付け地図より)BadenShow region (vdp.de)

ファーストアタック。綺麗で厳しさを持った梅鉄だ!甘さは感じない。まずは安心。舌触りはやや優しいが緩くも甘くもない。これからが楽しみ。青い。しかし100%除梗。硬いってことか。・・・これは、10年待った方がよかったかな。まあ、いい。今の時代のワインなんだから。
うーん、わかい!純粋な味だけど、若いとしか言えない。まあ、これが最初で最後か。。。
2h15mでうおお、偉大な安定感に収斂してきた、しかし難しいなワインは!そして面白い。酔っている暇はない。。これは美味い。シャープでミネラリーで、出汁を感じる。
強い。透明感がある、、、という言い方をちょっと久々にしたな。いい。こういう透明感がいい。しかもまだまだこれからだ。。
というわけで、2杯分だけ、残して二日目へ。

(G様の地形図お借りして見ると、山を囲んでいる丘陵地帯)

二日目、まず、香り。。。キタ。。。偉大な香りの予感。スモーキーできわめてミネラリーな、ほとんど石灰の採石場のような。。
そして森の湿気と一緒の、やはりいわゆるミネラリー。。。これは、、、もう一回買う機会が有ったら。。。飲まずに10年、まずそこから。
しかし、とはいえ、正しい硬さを、見せてくれて、十分、美味い。。。ここに、ユルさは微塵もなく、金属、鋼のようなピノノワールだ。。。香りだけで十分時間を楽しめる。。。最初の一杯を飲むのがもったいない。。
が、飲んでみよう。。


一口飲んだ。。。美味い。のど越しの余韻が長い。。。強靭なので酸が強い。。
そしてスパイシーで、、、思い出した香りは、シャトー・ラヤス系。。。いいたいことは、きわめて複雑な、つまりはポテンシャルを持った状態だということ。。。
いやこれすごいね。。。買った甲斐があった、そして、お値段以上と感じることが十分にできる、ただし、うまく飲むには、経験値は必要だろう、といったところ。。
あー、香水ちっくだ。。。という単語が、自然に出てきた。
宝石のように透明で、雑味が無い。重くもない。しかし香りがミネラリーにスパイシーに、立っている。
ブルでクラス感を比喩するなら、もう、ヴォーヌロマネのかなり良い一級(フラージュ・エシュゾー側ではなく、ヴォーヌ・ロマネ側で。。。)、としかいえない。

 

せめてもう一回だけでも、買えるとありがたい。

 

2■ヴァーゼンハウス、シュペートブルグンダー、バーディシャー・ラントヴァイン2021.

おそらくバルカンはこれの上級なんだろうが、同じ味筋で、鉄梅系で、厳しさを持った酸で構築されていて正しく若い。つまり、いい感じ。スタートは上々。バルカンまでいかなくてもこれで十分な気もする。。
90%除梗の割には青みが大きい。バルカンもそうだったが、この青みが少し突出している感じもあって、これが、閉じているゆえなのかこういう味なのかはわからない。
私には好ましい味わいだが、樽の甘みを付けた量産ピノになれた人は飲めないかもしれない。
30分、期待通り、ぶわ~っと、美味そうな香りが広がってきた。うまみとミネラルの混同だ。感覚的にはCMを連想させる涼しさと精妙さで、いい。
1H。ウはぁ~、旨味広がっていくなぁ~。複雑さの広がりのバランスが素晴らしい。
裾なのに。。ブルでいえば上級の作り手の格上のような感じだ。
2H。かぐと芳香な気持ちよさの香り。。
その後の香りはここまででプラトーにはなったけど、旨味はより広がっていった。値段も、十分だろう。ただ、レアすぎるよね。これが最初で最後だろう。
二日目。美しいスモーキーで皮のj香りと一緒になって上質。酸が非常にいい仕事をしている。。香りを守っている。よかった。

 

3■ヴァーセンハウス、グランオーディネール、2022.(要は新酒)

これは、マセラシオン・カルボニックだし、むつかしく言うワインではない。

まず香ると、シンプルに、ボジョレーヌーボーっぽい、バナナの香りも感じる。ただ、飲むと、もっとふつうのブル裾という感じ。ビオっぽさもそう強くはない。
おいしい、というのは、間違いない。
30min。おお。。良いブル裾並みに安定して美味しくなってきた。。。サクサク飲める。おいしい。シンプルで美味い。めしに合う。
いや、これは。。1hで、これもしかして、かなりいいコートドニュイのブルぽいかも。。。

 

  ★

 

私は携帯端末は、OSの更新がもはや最新にならなくなっても使い続け、セキュリティーが危なくなる段階でやっと切り替えを行うような者であります。

この度、7年くらい使い倒し、去年はHDDも交換までして使い続けてきた、無線充電もできないiPhone-SE第一世代を、やっと、第三世代に変えた。

↓ガラケー時代から並べてみた。

(スマホは同時には写せないから、だいたいの縮尺)第三世代、でかくなった。。かろじて片手うちはキープできた。

SIMカード取り出すピン、入ってないかな、、と見たら、、、

入ってた。移行そのものはあっさり出来て、拍子抜け。

次の切り替えは5年後くらいか。引退後だからあまり金は使いたくないな。

指紋認証は、してない。

 

  ★

 

記事が長いが、去年最後の外食も書いておきたい。まずシャンパンから。。

突き出しはマグロの大トロのほっこりにたもの。ツナにはならずに、とろけそうな旨味でなかなかのモノ。

ヤイトガツオのカルパッチョ。バルサミコソースが良く合ってる。

ボトルワインは、ガヤの、シトモレスコ。バルナレスコとかはもう高くて。。。

まあ、これで十分であります。意外と軽快で、香り優勢でいかにもバローロボーイズ。

で、毎年、年末までやってるアルバ産白トリュフを、このシーズンは、この店でこの日がやっとありつけた。。。私が他のハイエンド店に行く事がめっきり減ったのが主因。

素敵な香り~~~!!

白のグラスは、元シャトードサントネイ。

ア~~!頼んでよかったアルヨ!!たまらん!あ~、あ~

リィリーの赤グラスも。

無くなるのが惜しい。。。来年も、一度は食いたいね。。。さようなら。。。

カルネは2種類頼んだ。まず、エゾジカのコトレッタ。これ、シトモレスコのアテに最高です!

旨いから2枚撮影。

サンジョヴェーゼの、今的なグラスも。

宮古島の山羊のラグー。あ~、ほっこりするねぇ。。よかった。。。

そろそろなくなりそうな、デュジャックのグラッパ。

30年前のメジャー、トーメンの輸入だからね。。よくこの年月まで、元の所有シェフのセラーに隠れてたねぇ。。。ありがたい。

フロマッジオ。ここのゴルゴンゾーラのピカンテのアオカビのサシの入り方の強さ細かさが好き。

貴腐も。リューセック1998で〆。

また、今年も楽しませてもらいます。。。

 

  ★

 

最後に文庫と新書。。。左の平安初期の解説はもうすぐ読み終わる。。。

中央の、イヴァン・イリイチが、無性に面白い。反逆の神父であった異端思想家の言葉なので、思考に刺激があって、知的刺激がすごく、イイ。今、まだ半分くらい。

マックス・ウェーバーは、読むのはまだ先かな。

ところで、インスタに入る広告で、桐谷さんや岸さんや森永さんや村上さんが、無料の投資セミナーしますというのが増えていて。あ~、僕はもうそういうのはしないからなぁ。401Kも引退の着地に向けて投資信託と外国債券中心だし、時代から取り残されてるかなぁ、まあ、いいんだけど。。。とか、思ってたら、

上記の有名人投資セミナーは全部投資詐欺なんだと、今朝、ベッドでスマホでニュース読んでいて知った。。。まあ。。。

ほんま、実質賃金は20か月連続で低下、株式は20か月以上連続で上昇で、全くの架空世界をネタにした金融バブルだわ。。。

 

上の写真のランタンフェスは、明日で終了。

 

 

 

今日は、上のワインバーに今年初。