メドックプルミエグランクリュクラッセ1999全水平 | The world of imagination

メドックプルミエグランクリュクラッセ1999全水平

なかなか上クラスをたしなむ文化が広がらないこの人口30万の市で、頑張ってるワインバーさんが、1級5シャトー全部1999でそろえて開催くださいました。

私以外は全員、お互いを、「xx先生は~」って呼んでたから、そういう階層の方々!

私だけ庶民!!

 

ま、僕も来年からは、引退に向けてのワンステップのダウンシフターになるので、機会も限られてくると思うので存分に楽しみました!

そーかんな眺めですな!!

 

この日の設定はこれを10人でなので量多くは無いですし、早めに来て持ち込みも別オーダーもokという自由会でしたので、定刻より、一時間弱程度早めに行って、まずこの持ち込みで、のどを潤しまして。

菊鹿、セレクション小伏野2016.これまでの2回の飲酒経験から、あまり熟成系ではないと感じてもう飲もうと。

勿論安定の旨さです。

 

鮎のコンフィ、イタリア産オリーブを使ったソース。めっちゃ旨い。そしてミシュラン非掲載www。もう、、、今回のミシュラン長崎版は、星クラスはまあ(1店除いて)理解できるが、ビフグルマンとミシュランプレートの掲載は酷かった。。。

僕の住む小さな町でも、ミシュランプレートに、

会社帰りの大皿での飲み会を普通にやってる、ワインにもこだわりも特にない、何でも洋食ありの居酒屋は掲載されていて、その他方、フィレンツェでスーまでやった方の、チャコールTボーンまで有る店は非掲載。笑うしかない。

 

さてこうして名前が書かれているグラスへ~~。

シニアソムリエさんが、定刻から抜栓していかれます。事前の抜栓ではない。まだ硬いと思われるがいかがか!?…これがねぇ、面白かったんですよ!!

均等注ぎはシニアソムリエの手腕試されますな!!

 

キターーー!!!結構十分な量ですね!!これをこれから二時間近くかけてゆ~~~~っくり!味わいますっ!

セパージュとかヴィンテージとか、情報チックなことは一切書きません!ググってそちらでどうぞ!

 

香ってすぐに感じたのは、当然と言うべきか、僕の中で、下記の3つのチームに感想が分かれたことです!

 

クラス3:ムートン、マルゴー:もう開いてる!

クラス2:オーブリオン:開きかけだがゆっくり。

クラス1:ラトゥール、ラフィット:全然、完全閉じ!

とうわけで、その早飲み可能クラス3の2種を手前に持ってきて、もう、飲む事を楽しみ始めます~。

クラス2,1は、唇や舌に触れさせながら、ゆ~~くり、待ちます。

すばらしい。。。こんな、差異を体験できること自体。。。

 

シャトー・ムートン・ロスチャイルド、1999.

最初から、チャーミングにイチゴちっくな香りと溶け込んだタンニンのバランスが素晴らしい。しかしすでにピークに近いと感じる、というのも、グリップはそんなに強靭ではなく、インキーさもない、つまりタンニン、酸は中庸だからだ。すでに美味しい。魚とはいえ脂に入れた料理である鮎のコンフィにさえ合う。

2級からプルミエ(1級)への昇格組なのが非常に自然に感じられる。

 

シャトー・マルゴー、1999.

これも世間でも飲みやすいとよく言われるがじっさいそうであった。個人的には早飲みチームの中ではムートンの方がチャーミングであった。コンプレキシティはあまり感じない。ややフラット。勿論、水準越えはしているという前提でのお話ですが。

 

パテ。この厚い切り方がええよね~。味わいの凝縮性も好きです。

早くもムートンは無くなっていく。。。ええ色や。。フルボディというよりブル的なミドルボディであった。これはこれで魅力的だ、ただ、値段はランシュバージュくらいでよいのでは?

さて残り3種類へ。

生ハムなどつまみながら。。。

 

シャトー・オーブリオン1999.ここから少し世界が変わる。

まあテロワールも他の4シャトーと離れているのも有るでしょうけど、ここから、タール、インキー、それらも含んだコンプレキシティを少し感じる。けっこう、、、というか、意外と、スパイシーに感じて面白かった。けっこう、フィニッシュも永めで、会話をしながら、しかし同時に上級も感じたい、といったバランスのディナーにはこれが一番良いかもしれない。

 

さてフロマージュも出て来て、漸く、クラス1が香りも開いてきました!!

 

シャトー・ラトゥール、1999.今年は、2月に1928も飲んでるのでヤリスギやがな。。

最初はガチンコでインキー、まっくろ。しかし予想されたスパイシーさは最初からその特徴をもわもわと香りとして沸き立たせてくれていて、クラス3を飲みながらこれを香る、みたいな贅沢な時間も感じさせてくれた、開いてくると非常にスープというか、複雑でしかも透徹とした深みを感じて幸福~。

 

最後。これはラトゥールとほぼ並行して飲みましたが、

シャトー・ラフィット・ロスチャイルド、1999.

もちろん、ブラインドじゃないから、先入観も入っているでしょうけど、見て飲む故に、その精妙な、奥行きの深い、長いフィニッシュを感じられたのです、、、

最初はもう、インクっていうか、ガソリンでしたが、グラスの中で、あまりスェーリングせずに二時間も放置すると、ええ塩梅であの得も言われぬ、森の水を感じる香り、上質なキノコや、ブフブルギニオンの赤ワインソースそのものみたいな、芳醇な香りと舌触りに変容していくのでした。。。

 

どこまでも、喉の奥のフィニッシュを、わすれたくない、素晴らしい、最後の一杯でした!

 

いやはや!シニアソムリエの店長さん及び全スタッフさん、ありがとうございました!

僕個人的には、記憶として、これも社会人30周年記念にしちゃいますコレ!!!

いまも、香りが舌の両側によみがえる様です。。。

 

店長さん、次はヴォーヌロマネ特級(DRC除く)で、、、と言われてました!!ぜひ!!あ、でも来年位に。。。(家計簿的に。。。)

 

 

 

今夜は、ビストロ~。