夏のマリアージュ/色々能書き | The world of imagination

夏のマリアージュ/色々能書き

後半、「★ ★」以降は興味の無い人には全然面白くもない能書きが続きますので、インスタ映え的な読みでとどめたい方はその前まででお閉じ下さいませ。

 

さて、この日の長崎ガストロノミーの最初のグラスの泡は、ドラピエ。人口30万の街でこういうのをグラスで出すようになってくださり感慨深い。。。

突き出し食いながらボトル赤を決めまして。。。

バーンスタインのジュブレイ村名2012を!!!!

いやもう、どすーん!どかーんですな、いつもながら。。。

 

ろーすはむ最中食いながら。。。

さてこの暑い日には、前半に、まっとさん経由で購入させていただいたこれを持ち込ませていただき、開けさせていただきました!

フォン・ヘーヴェル、シャルツホフベルガー・アウスレーゼ1989!!

"ベルク"表記ですが、等級にくっつけて書いたのでこのように。

コルク立派!!(折れましたが)

信じられないほど若々しい!!!私が社会人になった大昔の年なのに!!

さすがシャルツホフベルク!!!(★ ★以降であれこれと)

 

アウスレーゼ級ですが若干、ベーレン的な貴腐香も、薬草も香って、等級以上を感じる。二杯目以降でどんどん開いて来る

三杯目以降で、芳醇な滑らかさが出てくる。素晴らしい。

放置すると、爆発的なチャーミングなフルーツの香り。

良い経験でした!!ありがとうございます~~~。いや~しかしこんなに長寿命なのか~、アウスレーゼでさえ。。。いやテロワール故か。。。

 

で。

前半の料理が結果的にでしょうけど、これに非常に寄り添っていたのであります。。

 

パプリカ、サバ、ラトビアキャビア。すごい組合わせですが、、、、なんとパプリカの味わいの深みがサバやキャビアを寧ろ包み込むという。。。

開けたてのシャルツホフベルクと、その酸がマッチング。。。。

 

車エビ、夏野菜、コンソメ。このジュレ固めがまた、、、、

 

そして豊穣に開き始めた1989に完全なるマリアージュだったのがこれ。

フォラグラ、鶏、黒トリュフ。(散らしてあるのはミモレットのかなり長い熟成品)

こりゃ合うでしょ!!!

すでに恍惚~~~。ああ、ええ時間でした。。。あ、いや、まだ前半です。。。

 

中盤の流れに、白のグラスを二種投入。お店のインスタで見ていた、ドミニクラフォンのブル白2016。水準高いね~~。

 

シャトー・ド・フレイ、シャブリ1級、モンド・ミリューVV、2015。知らない素晴らしい作り手を飲めるのも、お店での飲みならではです。

 

牛、黒トリュフ、コンソメ。圧巻だ~~~~。開き始めたバーンスタインによく合う。

去年から急激に流通し始めた豪州のトリュフの国内のガストロノミーの席巻はすごいね~。まあこのように良質だから。。。

 

ようやくお魚!昨今、再好きな鮟鱇が!!!それと雲丹が!!!

私「雲丹は、どこのですか?」

シェフ「(長崎)外海産の赤雲丹です」

私「おお、まだ赤が。。。」

 

ウズラ、ビーツ、ジロール、ニンニク。この店らしい整形。手間がすごい。よって旨い。。。

あ~~~。

 

体調が良かったのと、あえてジュブレイちょっと残して持って帰るので、ディジェスティフも。

ペドロヒメネス!!!両方とも!!!えがったデス。。。

フロマージュもちょっとだけ。色でお分かりの通り、熟成が菅らしい。

スイーツ。

は~、この宵も御馳走様でした!!!

翌日は残りと前の記事の組み合わせで!!

 

  ★ ★

 

ところで昔も今もドイツワイン法は、呑み助が飲みながら罵倒するためにあるかのような法律ですが、

しかし今回、今の時代でのVDPのご尽力を理解する機会を得て、気持ちが少し変わりました。。。

 

ヒュー・ジョンソンの主書の中に、ワールド・ワイン・アトラスってのがある事からも世間になじんでいるように、

ワインはまずは土地への愛着を感じながら飲む農作物であって、よって地図という物はとても大切なアイテムになると思います。

 

ドイツは地図については昔から発展が素晴らしいので、今回、特別単一畑でも有る偉大なシャルツホツベルクを改めてこれで確かめ。。。

ふむふむと感得するのでありました(456です)

が。

21世紀になってできてきた、糖度等級ではなく土地と作り手の価値で行う、格付けが進んできはしたものの、、、、

以前からの糖度等級との関係もいまいち我々素人にはしっくりこないし、特に、格付けが結局はVDPだけで進行中というのを見て、全体概念になってないのでがっくししてたんですよ。

 

しかもネットで日本語解説読むだけでは、格付け例はモーゼル、ラインガウ、フランケンの一部だけみたいに見えたし。。。

 

が!!!

 

そういった二次情報ではなく、今回、VDPそのものの本家サイトに行くと、なんと、全ドイツの現時点での格付けが一発で見れる地図があるではありませんか!!!

 ↓

https://www.vdp.de/en/vineyardonline/

 

例えば今回のシャルツホフベルクならこのように!!

素晴らしい精度!!これと、グーグルの航空地図と合わせると、もはやその場に行ったかのような気持ちで飲める。。。

 

ハッ!!!すると、例えば、僕にとって「フランスならルフレーヴ、ドイツならプリュム」と勝手に決めているプリュムの下記の2つの銘醸畑は!!??

 

おおお~~~~!!ちゃんと!!

ヴェーレナー・ゾーネンウーアは特級!!(徴がついているところ)

グラッヒャー・ヒンメンライヒは一級!!(右下)

 

すげ~~。これは。。。。飲む気になるよ。。。。。VDPすげえ。

 

未だ、日本ではドイツワインの情報ほとんどありませんが(主要ワイン雑誌でこの10年間で一体何回、ドイツワイン特集があっただろうか?)、また再び、安いところからちょっとづつ、楽しんでみようかな。。。。

 

但し、それでも、下記のような名称、なんとかならんかね!!!

GROSS LAGE    

天下の悪法での「総合畑」。高品質な小さな畑の周りもまとめて似た名前で統合して混ぜ混ぜして売れちゃう概念。

GROSSE LAGE

個々の単一畑を格付けした、明確な「特級畑」

 

Eがあるかないかだけで真反対の意味っていう。。。

 

 

 

さて今日も、読書と、あと、少し惣菜を。。。