ブログ | The world of imagination

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   さっき、なんとなくNHKつけたら、2001年のドキュメンタリーの再放送で、

   「たったひとりの医師として~えりも地区~」というのをやっていました。

   ラストで、

   11年間の勤務を終えて、去っていくシーンで使われていた音楽は私が

   よく知っている音楽で、のタイトルは、すぐに判りました。


   ブライアン・イーノ「アポロ」の「AN ENDING(ASCENT)」。このCDで私も

   もっとも好きな曲です。


   以前も書きましたが、ブライアン・イーノのアンビエント・ミュージックは、

   人生のせつない情景にとって、本当に合うのです。


          

   昨日は、貴重な梅雨の晴れ間でした。今日はまた大雨なので、昨日

   出張の移動の途中で写した、青と緑を、載せました。

   光る空と逆光と、陽のひかりに透き通る黄緑の若葉が好きです。


   帰りの移動の途中で読んでいたNEWSWEEKで、ブログのセラピー効果に

   ついて書いてあった。そうだと思う。ある意味、皆当たり前に思っている

   ことだが、


     「・・読者を前提とするブログは従来の日記より一段上の存在だと、

      精神医療の専門家は言う。人は悩みがあるとき、人に話して

      助けてもらおうとする。対話は癒しだ。・・」(*1)


   と、きちんと書いてくれると、時折こころがポキッと折れたような文章を

   書いてしまっても、まあいいじゃないか、と、正当化できる気がする。

  

   日常では、表向きはタフでポジティブなイメージで部下に接している

   毎日だから、なおさらだ。


             ■       ■        ■


   私は、立場上、しょっちゅう緊急の出張や会議や交渉が有るが、

   若手にはできるだけ事前に準備して言うようにしている(それでも急だと

   いわれることがあるくらいなので反省)。今回の出張団に急遽追加した

   人の中に昇進したての女性がいたのだが、生活とかちょっと急すぎて

   申し訳ないかなと、思っていた。


   全くの杞憂であった。


   仕事はバッチリでそれはよいのだが、帰りの便を待つ場所で、

   彼女は、同業の旦那さん(まだ新婚)と、おちあっていた・・・。彼も、先に主張で

   きていたのだ・・・。いわば、一緒に帰れるということなのだ・・・。


   二人で寄り添って、穏やかな笑顔で、穏やかに語り合っている世界。


   お互いの仕事を理解し励ましあう、二人の世界。いいなぁ~(‐^▽^‐)


             ■       ■        ■


   帰りの移動中の読書用に買った本は、NEWSWEEK(雑誌)と、

   ジャン=リュック・ナンシーの「神的な様々の場」。

   一神教の、神的なものの哲学的考察なのだが、彼は、私の好きな

   詩人、ヘルダーリン(「パトモス」の源)の分析を通して語っているので、

   この本は、好きになれそうだ。詩の下記の引用もいい感じ。


     「つねに、適度を気遣って、正確に、触れるのだ、

      ほんの瞬間の間、人間達の住み家に、

      神なるものは、誰にも知られずに」(*2)



   *1:「NEWSWEEK日本版」2008.7.2号, Page-13

   *2:「神的な様々の場」ジャン=リュック・ナンシー, 1997

     (ちくま学芸文庫, 2008, Page-209)ヘルダーリン、「平和の祝い」からの引用。