依存度を下げ、自立度を上げる

今年は雨が降らない。
さりげなく梅雨入りし、何事もなかったかのように梅雨が明けた。

おかげで夏野菜の成長は鈍化したように思う。
7月に入ってからスプリンクラーで散水し始めて、なんとか樹勢を取り戻したが、天候に左右される栽培に「依存」するのは、私の性分には合わない。

なんせ私は、「自立」したい。
過去に鬱になった反省で「依存」の危うさ・脆さ・恐ろしさを体感している私は、どこまでも自立度を上げていきたいのだ。

それは個人だけでなく国や地域も同じだと思うが、多くの国民はもう始まっている食糧危機に気付いていないのだろうか。温度差を感じる。ヤバいよヤバイよー。政治を学び、選挙に行こう。

さて、自立度を上げるということは、依存度を下げるということだ。
畑の栽培だけに依存するのではなく、別の場所でも野菜を育てられる選択肢を持っておきたい。
そんな思いから、梅雨に入った頃からベランダ水耕栽培に取り掛かっていた。

 

ベランダ水耕栽培の準備

なんの変哲もないベランダ。

 

 

 

 


このベランダの半透明のひさし屋根の下に、単管で3段に組み上げ2メートル×6本の塩ビパイプ(100π)を並べた。
ポイントは、ベランダの床のFRPに傷をつけて雨漏りがしないように、古着などで床を保護した点だ(そこかっ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

ここまで作った満足感に浸り、夜中に酔っ払いながらベランダでニヤニヤしていると、

「ベランダの欄干沿いも使えるじゃねーか!!」

と気づくことがた。翌日、早速6メートル分の塩ビパイプを増設した。

 


 

 

 



おかげで合計18メートルの塩ビパイプを用意することができた。
そこに100個以上の穴を開けた。ただのベランダで100株以上の野菜を栽培することができる環境。何気にすげー。

 


さらに塩ビパイプから落水させたカラーボックスを2つ用意し、そこではトマトや茄子など、実を付ける野菜を栽培する。
 




実を付ける野菜をパイプで栽培しないのは、やつらはとんでもなく根を張り、パイプが詰まってしまうからだ。
それは事前にyoutubeで学ばせてもらった。

そう、今回の水耕栽培システムは、割とYoutubeやブログから学ばせてもらっている。プロイセン王国首相としてドイツ統一を成し遂げたビスマルクの言葉を借りると、

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

つまり、自分の失敗からしか学ばない者は愚かであり、他人の失敗や歴史から学ぶ者は賢いということだ。

我、賢者なり。


と言いつつも、初めてのことなので、どうせ何かしら失敗する。

ほら、早速、愚者った。
開ける穴のサイズを間違えた。

 

 

 


仕方がないから、小さいサイズのカゴを購入して対応した。

続いて、カゴに入れるハイドロボールのサイズを愚者った。



 

なんかボールがコロコロとこぼれ出すじゃねーかと見てみると、、

底に割と大きな穴が空いてる。


 

 


大きいサイズのボールを買ってきた。

初めてやることに失敗はつきもの。
賢者で居続けようとすると、失敗ができない。
そして過去から学ぶことに膨大な時間を費やし、スタートが遅くなってしまう。
大きな失敗さえ避けられるなら、愚者の方が賢者である。

 

ベランダ水耕栽培、スタート!

7月に入ったら水耕栽培をスタートできそうだったので、6月末に播種した。
まずは水を張った容器の中で発芽させ、数日の間に根が伸びたら、それを順番にベランダ水耕栽培に移す算段だ。


 

発芽までは自宅に隣接する会社事務所で育てていたのだが、この青い容器ごと運ぼうとすると、カゴたちが水に浮いてユラユラと動き、バランスを崩してハイドロボールがこぼれ出ることもあった。発芽までのプロセスは、水耕栽培する現場のすぐ近くで行うべきだった。

それと、日光に当てても発芽する好光性種子は割と雑な扱いでもよいが、暗がりを好む嫌光性種子は、発芽後すぐ日光に当てないと徒長してしまう。

これらの点は経験から学びになった愚者。

 

 

 

 

 

 

 

 

トマトとナスはジュンテンドーで3割引になっていた苗を買ってきた。
水で土を落として、カゴに入れてハイドロボールで敷き詰めた。

 

 

 

 

 

 

 


これでいいのかしらんけど、とりあえずやってみた。


この下の写真は定植したてのエンツァイ(空芯菜)。
こいつは夏の炎天下でも元気だから、直射日光の当たる欄干沿いに主に定植した。

 

 

 


ひさし屋根の下には、直射日光を好まないレタスなどの野菜を中心に定植した。
下の写真は定植から2週間経った野菜たちで、それなりに生長している。


 

 

 

 

エンツァイ氏、2階からのジャイアントスイング

異変が起きたのは7月14日(結婚記念日)
朝ベランダに行ってみると、なんとエンツァイ氏が身を乗り出してベランダの内側に落ちようとしているではないか。


 

 

 

 


まさかここにきて、欄干沿い塩ビパイプの穴を小さく開けてしまった影響が出てくるとは。
カゴがジャストフィットしておらずグラついていたところに、エンツァイの重心が高くなったこと、根量が増えて浮力が生じたことなどが複合的に絡み合い、このような状態を引き起こしたものと考えられる。

これは想定外だった。


そのくせして、この14日は結婚記念日で浮かれた浮力も相まって(うそ)、エンツァイ氏の救出を忘れていた。

するとその晩だ。丹波市では久しぶりの雨が降った。そしてそれなりの風も吹いた。
夜、寝る前に気になったからベランダに行ってみると、ベランダ内に落ちそうだったエンツァイ氏の姿が見当たらない。
付近を捜索しようかと思ったが、お風呂に入ったきれいな身体だったから、やめといた。

そして翌朝、ベランダを覗くと2体のエンツァイ氏が見当たらないだけでなく、その他のエンツァイ氏もたいへんなことになっていた。

 

 

 

 

 


↑これなんて首の皮一枚じゃなくて根っこ一本で繋がっている。

そして慌てて1階に降りてみると、落ちている!
件のエンツァイ氏が2体とも。

 

 

 

 

 


その内の1体は、落下した衝撃で主枝が折れてしまった。。

 

 

 


あれほどベランダの内側に落ちそうだったのに、そこからどういう風の吹き回しでジャイアントスイングが決まったのだろうか?
いくつもの要素が複雑に絡まり合って起きた事故だが、今後も十分起こりうる。

そこで、とりあえずはジュートでできた紐を付け焼き刃に結び、落下防止策とした。

 

 

 


とりあえず応急処置を施したが、昨夜の激しいそよ風程度でこれだけダメージを受けていては、台風が来た時には欄干沿いの野菜は全部吹っ飛んじまう。


そこで対策を考えた。
これでバッチリだ!


今後、台風が発生したら、欄干沿いの野菜を急いで食べ尽くすことにする。


抽象度を上げれば、目の前の問題が問題でなくなるのだ。
抽象思考、それは愚者なりに快適に生きる思考回路。
これは、鬱の産物。