今日は用事があって近くまで来たので、たま〜に覗く古本屋さんへ
そうすると、こんな本がありました。
「紙幣寮夜話」という本です。
刊行は昭和52年、著者は元大蔵省(当時)印刷局修史主管、ということでお堅い本なのかと思ったらそんな事はありませんでした。
パラパラと眺めたら松田とキヨソネ、この2人の名前があったから買ったようなものですが、お雇い外国人の項を読んだだけでも面白かったです。まあ、いろんな人がいたんですね。真面目な人、病弱な人、東洋の国で一山当てようと目論んだ人・・・・・
この本を読むと、松田緑山は切手はもちろん紙幣にも関わっていたわけですが、別に悪いことをしてクビになったわけではなくて旧態依然とした手法で製造を続けた結果、時代の流れについて行けなくなって表舞台から消えていったということがよく分かります。特に紙幣については偽物が多く出回っていたようで、それに対抗するためにも印刷技術の向上は急務だったようです。
まだ斜め読みだし切手がメインとなる本ではありませんが、歴史が好きな人には面白い本だと思います。